17.Apr.2023

 

聖なる谷の町・ウルバンバ2日目はマラスの塩田へ向かいます。

ウルバンバのバスターミナルから乗合いバンで10分、タラバンバという村で下車し、そこから案内の看板に沿って塩田を目指します。海でもないどころか、3,000m以上のアンデスの山の中にナゼ塩がある?という感じですが、まずは向かって見ることに。同じ村で下車したおばちゃんの後を追って行きます。

 

 

 

途中ウルバンバ川に架かる橋を渡ると、塩田まであと2キロという看板が見えました。着々と近づいている、塩の畑!

 

 

途中からは急な山道を進みますが、この先に塩田があると思うとワクワク、そして奥に白いものが見えてきました!

 

 

山の斜面を利用しているので、段々畑のようになっている一つ一つの塩のお風呂(と呼ぶことにします)の側面や境目は土なので茶色いですが、表面の水が溜まった部分は白い塩が見られます。アンデス高地で乾燥しているので、塩分濃度の高い水がどんどん蒸発していき、最終的に白い塩が残るのだとか。

 

 

何故にこんなところに塩水が湧き出ているのか不思議で仕方ないですが、600年以上も前から塩づくりが行われているというから驚きです。塩水が流れる細い水路脇には、塩の結晶が小さな柱のようになっているのが見えます。このマラスの塩田は3,000以上の塩のお風呂があるそう。

 

 

 

 

こうして見学している間も、製塩工場の方が忙しく働かれていたり、塩田の補修や新しいお風呂を作るための大きな石運びをする方々がたくさんいらっしゃいました。1人2個ずつ、大きな石を布で包んで背中に背負い、歩きにくそうなあぜ道を行っては戻り、行っては戻り。相当な重労働のはずですが、休憩中はみんなで楽しそうにおしゃべりして豪快に笑って、そのたくましさにこちらが元気をもらいました!

 

 

全部で三箇所の製塩工場を見かけましたが、この塩の量ったら!ミネラル豊富なマラスのお塩、きっとこれがガストロノミーの国・ペルーの美味しい食を作り上げているのかな、なんて思ったり。

 

 

まだ旅が続くことを考えるとたくさんは買えませんが、小袋のお塩を2袋購入しました。様々な種類がありましたが、こちらが一番表面の真っ白な部分だそうです。使うのが楽しみなような、もったいないような…

ウルバンバから公共交通で気軽に行けるマラスの塩田。途中、牧歌的なピチンゴト村をのんびり歩きながら向かう、その道中もまた気持ちが良いものです。