ツェルマットから、湖の景色が美しいサンモリッツまで約8時間の鉄道旅。世界で最もゆっくり走る特急列車“氷河特急”に乗ってスイスを横断しました!

 

ひと際オーラを放った真っ赤な電車!ツェルマットからサンモリッツまでの全長約290kmを約8時間で走行し、291の橋、91のトンネルを通って進みます。

 

一等、二等車両ともにパノラマ車窓が導入されているので、絶景を思う存分満喫。平均時速約35kmで走ります。

 

ホームには、日本語で「ようこそ」の文字も。

 

一等車両は三列シートで、ゆったりとしたスペース。座席にはイヤホンが備えられ、ルート案内やハイライト情報を聞くことができます。日本語で聞けるのがうれしい!

 

852分ツェルマット駅を出発すると、列車はマッターフィスパ川に沿って進みます。山岳地帯をゆっくり走り、やがて牛や羊が草を食む牧草地へ。のどかな光景が続きます。カラマツの木で建てられた山小屋や何げなく咲いている草花が愛らしいです。

 

土産物をカートに積んだ売り子さんがやってきました。

 

氷河特急名物の傾いたワイングラスと・・・

 

傾いたマグカップを購入!傾斜のある鉄路のため、こういったものが考案されたのですね。

 

ランチタイムには、予約していた料理が運ばれてきました。サラダ、ゲシュネッツェルテス(薄切り仔牛肉のクリーム煮)、チョコレートケーキです。自分の席でいただきます。周りを見渡すと持ち込みの人も。

 

ふと窓を見ると、湖が目の前に広がっています。標高2033mの峠「オーバーアルプパスヘーエ」まで来たようです。

 

ディゼンティス駅で停車すると、何人かの乗客が降りて行きました。15分間停車するということで、私も降りてみることに。

 

先頭車両がない!これから別の機関車を連結するようです。

 

これですね。

作業はものの数分で終了。

 

すぐに出発です。急がないと・・・。

 

スイスのグランドキャニオン“ライン渓谷”を走る氷河特急(マッターホルン・ゴッタルド鉄道提供)

 

二等列車をのぞいてみました。人がいない・・・。

 

パノラマ・バーの車両。利用者少ないです。

 

自分の中では一番のハイライト「ラントヴァッサー橋」が見えてきました!(マッターホルン・ゴッタルド鉄道提供)

長さ142m、高さ65mの石橋は、5本の石柱に支えられカーブを描いています。20世紀初頭に建築されたそうです。

 

そして終点サンモリッツに到着。

駅の窓口に直行し、氷河特急の乗車記念証明書を受け取りました!

 

みどころ満載の鉄道旅。特にトゥージスからサンモリッツまでのレーティッシュ鉄道アルブラ線区間は、世界文化遺産に登録されていて、景観の美しさに心をうばわれます。8時間はあっという間でした。