メリメリクリスマスってなことで、今日はキリスト教のサイレンスです。

 

みなさま、ごきげんようサンタ

 

まみゆるですニコニコ

 

今日はキリスト教のクリスマスですねお祝いケーキ

 

というわけで、キリスト教を扱った沈黙ーサイレンスのご紹介です指差し指差し

 

のんきなオープニングにしてしまいましたが、とても重厚な映画だと思います。

 

 

沈黙ーサイレンス

 

監督:マーティン・スコセッシ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、アダム・ドライバー、窪塚洋介、塚本信也
  :中村嘉葎雄
ジャンル:ドラマ・歴史・宗教
時間:2時間40分
だれと?:普通に血しぶき・拷問死たくさんあります。
 
 

 

 

あらすじ

 

17世紀、江戸初期。

長崎で起こったことがモデルです。

歴史の時間で習った江戸幕府によるキリシタン弾圧。

しかし、キリシタンの信仰心はちょっとやそっとでは揺らぎません。

のはずが、日本で布教をしていた高名なフェレイラ神父が棄教したとの知らせがイエスズ会に届きます。

弟子のドロリゴとガルペは日本人キチジローの手引きで日本に渡り、日本での信仰やフェレイラ神父棄教の事実を確かめに奔走します。

 

 

 

 感想

これは映画館に見に行きました。

もう5年も前なんですね。

 

まず、キャストが素晴らしすぎて素晴らしすぎて。

アダム・ドライバーはこの映画で知りました。

塚本信也さんの演技も澄み渡っていて美しかったです。

窪塚さん扮するキチジローも最高に狂っていておもしろかったです。

でも、そんなキチジローが標準的な人間だと思います。

だれだって簀巻きにされて溺死させられたり、燃やされたくないですもん。

私の大好きな中村嘉葎雄さんも僧侶役で出演されていましたよね。

 

隠れキリシタンや神父たちに棄教をせまる幕府のやり方もえげつないですね。

さすが、日本!江戸時代!今ではえげつなく目に移りますが、あれは幕府の正義です。

 

個人的な見どころは、日本の風習や自然がうつくしい映像としてうつされるところと、キチジローですね。まみゆる的に。

 

キチジローは何度も何度もドロリゴを裏切ります。

踏み絵も、いとも簡単に何度も踏みます。

ドロリゴの次こそはとキチジローを信じる心を何度も何度も踏みにじっておきながら「こんなことしても、まだ許してくれるんスか?フヘヘ」みたいに後を追いかけてくるところは、完全にイカレているように見えつつ、キチジロー側からは人間の弱さゆるさを描き、神父側へは試練を強いているようにも見えます。

川でキチジローがイエスの顔にかぶせて映り込むのもとても暗示的ですね。

 

主よ、なぜ沈黙するのですか?

どうして、たすけてくれないのですか?

どうして、言葉一つ、啓示一つくださらないのですか?

 

棄教してよかったのかどうか。

本当に棄教したのか。

映画でも描かれていたと思います。

 

印象的なもう一つのシーンは、やはり中村嘉葎雄さんがでてくるシーン。

肩に日の光が当たり、神父だけが日向にいるシーンですよね。

原作を読まれた方は、あとがきに本当は沈黙は「日向のにおい」というタイトルにしようとしていたのに、それじゃぁ売れないと「沈黙」にさせられたというエピソードが載っている本があったと思います。

遠藤周作は日向のにおいにしたかったのに、沈黙は編集者の押しだったそうです。

あんな大作家でも編集の手がはいるのかと、ちょっと愕然としました。

「日向のにおい」は原作でもシーンがありますが、あの太陽の光が神父の肩を差しているシーン。言い換えれば肩を抱いているシーンですよね。

「におい」は嗅覚でも視覚でも感じるもので、古語だと鮮やかな色彩が映えるといったような意味だと思います。

 

あのシーンでは、きっと気配くらいの意味で、神が沈黙のうちに神父の肩を抱いていてくれるという意味ではないかと思いました。

 

キリスト教ではよくある寓話?ですが、神がいないと思っていても、神はずっと寄り添っていてくださったというシーンかなと思います。

 

新渡戸稲造が「武士道」を書いたきっかけが、外国の人から聞かれた「日本は信仰がないのにどうやって道徳心を持ち続けているのか?」というような質問だったらしいですね。

 

新渡戸は武士道があるからだと書きましたが、当時の芥川はじめブーイングの嵐だったそうです。

まぁ、そうかも。

武士道自体は否定しないけれど、でもさ、当時の日本って武士の割合、低くない?農民が一番多いんじゃない?と勝手に、まみゆるは思っております。

新渡戸にした外国の方の質問って、裏を返せば「人は宗教によって道徳心がある。人としてあり続けられるのである」とも取れます。

ということは、主を信じることは人間である自分自身を裏切らず信じ続ける信念みたいなものでもあるなかと、思うまみゆるであります。

と、なんか長々と勝手なことをすいません。

 

 

もう一度アマプラででも、観たいのですが。

とても見ごたえのある映画であると同時に体力がいりますね。

深いテーマが、自分の深部に語りかけてくるような映画でした。

 

いつかまた見直したい映画です。

だらだらと感想を書きました。

 

【予約投稿で投稿しています。イイネ返しできず、すいません】