お客さんから頂いた今回のブータン旅行の文章 | 聖地への旅 国立市の旅行会社カイラス

聖地への旅 国立市の旅行会社カイラス

アジアを中心に聖地への旅を案内しています。
小さいけど、心のこもった企画をさせていただきます。




以下、ご参加いただいた方の文章です。
ありがとうございます!



山の斜面に、張り付く様に建つ民家の前を横切ると、飛行機は左右にロールを繰り返しながら、でも安定して飛び続け、やがて谷間の長い滑走路に優しくタッチダウンした。
ここに降り立つのは2度目…
初めての時は、グッチャグチャの心に何か光が射し込む様な気がして旅に参加した。

今回は、余裕だった。
あるとすれば、自分が自分らしく過ごせる場所に戻らなきゃいけない様な…




ブータン…
雷龍の国
この場所へ来るのに独特な理由は必要ないようだ。

だって、「爆買い」したくなるものは特にない。
観光名所の入り口に、お土産屋さんがズラリ…なんて事もない。

お店が24時間オープンし、飲食店が深夜でも早朝でも利用でき、犬がウンチをしたらマナー違反で、どこにでも清潔なトイレがある僕の住む街の方がむしろ「観光」には向いている様な気がする。

雨季の今、あちこちで土砂崩れに冠水が起きていて、それでも普通に普段の生活が営まれ…
道路には牛や馬、犬が我が物顔で居座り、車が申し訳なさそうに避けて通っている。

何もかもが、足りていない様に見えるのに、そうは感じない。

Enough
ブータンに良く似合う言葉だと思う。








自分の仕事柄、道路の事情が気になっていたけど、2012年の時よりも、かなり良くなっていたと感じた。
それでも、ティンプーからプナカへ向かう道は、ドチュ・ラを境に整備の途上で、僕等を乗せた車はソコソコ揺れた。
ガイドのソナムは「無料のボディマッサージ」と表現し、僕等は嬉しくなった。

雨で増水した川を見ながら、僕は思った。
「水位が上がっているな」
でも、慌てる人は誰もいない。
日本では「かごマット」とか言われる護岸が施された堤防は、どう見ても高くない。
堤防の天端まで1.5mぐらいのところまで、荒れた川面が迫っている…
堤防の外側の低い所を流れる水路は、流れ出る先を見失い、小さな川や池が沢山出来ていて、まるでニュースの映像の中に居るようだけど、ここは「まぁ、そんな事もあるよ」と言わんばかりの落ち着き様。
僕等の一行も、すっかりこの土地の雰囲気に溶け込み…
メンバーの一人が、ちょっとした流れにサンダルのまま入り、笑顔で風に吹かれている。
その光景に違和感を感じるものは一人もいない…






ゾンやラカンを見学し、ガイドのソナムの説明を聞いていると、ふと思うのは…
こうして、外国人を受け入れてくれるのは、疲弊した現代の社会を見つめ直す機会を与えて下さっている
…と、思えてくる。
壁に描かれた絵の説明が、社会を風刺したり、プロパガンダになっているのでは無く、純粋に「生き方」を解いていると感じ…
形や数で表現出来ない「物」ほど大切なんだなぁと。





自分達の住む世界は
便利になればなるほど、不満が…
衣食住が豊かになるほど、対立が…
そんな社会に自分達でしているのではないか?

僕は帰りに、一人シンガポールに寄った。
シンガポールとティンプーやパロにはハッキリとした違いがあり、行く前から想像は出来たけど、シンガポールのオーチャード通りに行ってみた。
整った街並みに、沢山の車が走り、沢山の店がある。
必要以上に…
夜も遅くまで…

日本の我が家は、都心から車で1時間の田舎町。
それでも、ブータンの様な雰囲気は無く、何方かと言えば、目指すところは東京やシンガポールの様な雰囲気。

旅を終えた僕の率直な感想…
一言で例えるなら、オーチャード通りは
アクアリウムで
ティンプーやパロは
珊瑚礁

僕が魚として生まれ変わったなら、珊瑚礁に暮らしたいな

そう、思いながら帰国の途についた









~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

株式会社カイラス

カイラスのブログ


インド、スリランカ、ブータン、シルクロード、アンコールワット、ラオス、ミャンマー、
タイ、インドネシア、仏教聖地(仏跡)・・・・・アジアを中心に聖地をご案内しています。
目的に応じた旅はいわゆる既製ツアーとは違います。

お仲間だけで行く旅のお手伝い、我々にぜひご相談ください。
国立駅から徒歩5分の旅行会社カイラスへ

〒186-0004 東京都国立市中1丁目1-12ドムス国立102
tel 042-843-2620 fax 042-843-2621
mail travel@kailash.jp

カイラスへの行き方



いいね!してください~!
カイラスのfacebook


聖地への旅カイラス