トラウマセラピストの花丘ちぐさです!
今日は、定休日なので、市川猿之助さんの黒塚を見てきました。
全身を使って、惜しみなくがんばってくれるので、猿之助さんのファンです。
いい舞台を観ると、元気をもらいます。
黒塚の鬼女は、人を喰うので、寝所は血の海。
それも、元はといえば、夫に裏切られ、捨てられて、一人安達ヶ原の荒野をさまようことになり、人を恨み、世を恨んで、いつしか鬼女になったのです。
でも、勘九郎さんが扮する高僧が、仏の慈悲にすがれば、成仏できるとときます。
自分にも救いの道があると、喜び踊る鬼女。
しかし、決して寝所を覗かないでと頼んだのに、従者が禁を犯して、覗き見てしまいます。
高僧でさえ、人を裏切ると、絶望した鬼女は、正体を表して、高僧たちを食おうとします。しかし、法力によって、調伏されます。
鬼女が、かわいそうですね。
裏切られたことで、人との繋がりを失う、これはトラウマです。
もしかしたら、トラウマを受けた人を、昔の人は鬼女にみたてたのかもしれませんね。
仏の慈悲とは、愛であり、人との繋がりです。
だから、もう一度人との繋がりを取り戻せば、愛を感じることができる。
これがトラウマ解放です。
昔は、これは宗教がになっていましたが、今は、脳科学と、トラウマセラピストが活躍しています。
ただ、私は個人的には、最後の解放は神聖なもので、神様の働きだなあと、思っています。