みなさまこんにちは。
先週はイタリア大使館が
主催するイタリアのファッション
トレードショーにて通訳として
稼働していました。
年に2回の開催
わたしはこの仕事に携わって
15年あまりになります。
毎回担当するブースは
会期の第一日目の朝、
会場で決まります。
通訳業務は、多くの場合
職場へ着いて、初めて全体
を把握できるものです。
状況は毎回違うので
その場で必要とされること
を理解するように
慣らされています。
コロナ禍明け、オンライン商談
も終わり、海外を自由に行き来
できるようになったこともあり
新しいデザイナーさん達の
日本でのコレクション展示
をよく目にするようになりました。
わたしは、前回も今回も
女性1人でデザインから
生産管理を行い
オーダーから納品までをも
管理する方のの通訳担当
となりました。
言うまでもなく
もちろんパワフルな方々です。
わたしも、長年この業界で仕事
をして来たので、コレクション
を見ると時代の様子を感じる取る
ことが出来ます。
今回はわたしが渡伊した当時
の商品力を思い出しました。
’93年、イタリアンファッションに
とても勢いがあった時代です。
目にするものすべてが魅力的で
ミラノの街中がショールーム
のようでした。
当時の物価は日本の5~7割ぐらいで
優れたセンスのものを安価で
手に入れることのできる
天国のようでした。
今は、物価は逆転してしまい
ましたが、今回感じた商品力は
同じぐらいでした。
実際に、わたしが担当した
ブース数社にはどれも引きつける力
があり、日本人の来場者さん達
がブースの前で、酔いしれて
おられるほどでした。
わたしが思う商品力とは
洗練されたデザインであり
素材の使い方が天才的で
人を引き寄せる存在感のあるものです。
背景に感じる、イタリアの職人技
と感性に、わたしの心は
常に動かされて来ました。
好きな物に突き動かされて来た
これまでの人生に「良かった」
と思えた会期でした。
これはファッションだけでなく
あらゆる創造において同様で
お料理もそうだと思っています。
イタリアに出会えて良かったです。
いつも読んで頂き
ありがとうございます。
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