「盛り下がる」という言い方 |  ときしらずのブログ◎迂闊な話         

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ときどき、「盛り下がる」「盛り下げる」という言い方を耳にします〔この稿では、自動詞の働きをする「盛り下がる」で記述します〕。例えば、「盛り上がっている座が、一気に盛り下がった」といった具合です。「座が白けた」「座が引いた」などという意味合いがあるようです。「盛り下がる」は、どうやら、「盛り上がる」の反対語として使われているようです。しかし、「盛り下がる」という言い方は変です。何故なら、「盛る」と「下がる」という相反する意味の用語の複合だからです。ちなみに、国語辞典に「盛り下がる」という見出し語はありません。

 

〔抜萃して引用させて頂きました。下線は引用者です。〕

『明鏡国語辞典』第二版

もりあがる【盛り上がる】

〔自五〕

1 盛ったように高くなる。

 物事の勢いや気勢が高まる。また、興趣が高まる。

 

もる【盛る】

〔他五〕

 高く積み上げる。盛り上げる

 

さがる【下がる】

〔自五〕

 段階・程度などが低いところに移る。

 

『明鏡国語辞典』では、「盛る」は、「高く積み上げる / 盛り上げる」、「下がる」は、「段階・程度などが低いところに移る」です。特に注視したいのは、上掲引用の「盛る」の中には「盛り上げる」という意味もある、ということです。

 

「盛り下がる」という言い方は、「盛り上がる」の確かな反対語が見当たらないからなのか、「盛り上がらない」という否定形では駄目なのか、語意よりも、「盛り~」の語感に重きを置いているということなのか。…それらはともかくとして、とにもかくにも、「盛り下がる」という言い方は妄りな言葉遣いであるということは言えるのではないでしょうか。

 

 

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凍結防止のため、屋外の水飲み場は使用中止です。

 

 

 

冬 の 眺 め

〔国営武蔵丘陵森林公園〕

 

2023/12/28

 

 

植物園展示棟の横。

 

「カラーリーフガーデン~いろはの庭~」〔旧 ハーブガーデン〕は、越冬の態勢に入っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2024/1/7

 

 

 

 

 

 

 

 

ウバユリ【姥百合】の蒴果(さくか)です。数ヵ月前、この道を通ったことがあります。沢山のウバユリがまだ緑の蒴果を付けていました。それらのウバユリは枯れて藪に紛れてしまったのか、または刈り取られたのか。いずれにしても、何故か一本だけが残っていました。

 

赤い実が生っていました。ヒイラギ【柊】でしょうか。

 

 

 

2024/1/10

 

 

 

山田城跡への段々。そして、ヤツデ【八手】(ウコギ科)、別の名はテングノハウチワ【天狗の羽団扇】です。

 

「むさしキッズドーム」。50種類の遊具が揃っています。

 

休憩所。

 

「雅(みやび)の広場」の能舞台。

 

能舞台の傍の休憩所。

 

ロウバイ【蠟梅】(ロウバイ科)が咲き始めていました。ウメはまだでした。

 

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「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない  宮沢賢治」