星溪園*2019*熊谷 |  ときしらずのブログ◎迂闊な話         

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9月20日(金)、星溪園(せいけいえん)へ行って来ました〔埼玉県熊谷市鎌倉町〕。星溪園は、熊谷市指定文化財〔名勝〕。熊谷市の産業・土木面に大きな功績を遺した竹井澹如(たけいたんじょ)によって慶応年間から明治初年にかけてつくられた回遊式庭園です。熊谷市の管轄で、入園は無料です〔星溪園パンフレットによる〕。

 

実は、バスの窓から何度か見かけていましたが、日本料亭だろうくらいにしか思っていなかったのでした。ところが、最近、何故か、訪れてみようと思い立ちました。

 

 

竹井澹如(たけいたんじょ。1839~1912)。初代県会議長。旧熊谷堤の修築と桜の植樹、養蚕業の振興や私立中学校の創設など、多岐にわたって偉業を遺しました。

 

 

元和9年(1623)、荒川の洪水により出来た池から清水が湧き出るので「玉の池」と呼ばれ、市中を流れる星川(ほしかわ)の源となりました。竹井澹如により、この池を中心に星溪園がつくられました。園内には3つの建物〔星溪寮/松風庵/積翠閣〕があり、お茶会などに利用されています。

 

星溪園正門。

 

 

正門を潜ったとき、思わず「キレイ !」と声を上げてしまいました。植栽など手入れがよく行き届いている、と思われました。

 

中門〔奥の左側〕。

 

 

 

 

 

星溪寮(せいけいりょう)。園内にある3棟の中の中心的建物です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

松風庵(しょうふうあん)。前出の星溪寮と後出の積翠閣の中央に位置している庵室です。

 

 

 

積翠閣(せきすいかく)。高床式の建物で、和室と洋室からなり、月見台もあります。昭和5年、創設者の長男により建てられたものとのことです。

 

 

 

 

 

玉の池。

 

小径が池の周りを巡っています。

 

クスノキ【樟/楠】(クスノキ科)。歳月を感じさせる大木が何本も立っています。

 

 

 

 

池の小島にある“あずまや”。

 

 

 

 

スタッフが、水面の落ち葉などを寄せ集めていました。

 

 

 

 

 

 

休憩所〔壁があるから“あずまや”とは言わない、という理解でよいのでしょうか。…〕。

 

 

 

 

 

入園者が少なく、ゆっくりと散策することが出来ました。

 

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バス停は、八木橋(やぎはし)百貨店の近くでした。埼玉県初の百貨店であるという八木橋百貨店は、創業120年を超える老舗。国道17号線〔旧中山道〕沿いにあります。入口に「あついぞ! 熊谷」の大温度計が設置されていることでも有名です。去年から、キャッチフレーズは「熊谷夏の陣」だそうです。