1か月前、7月8日の明け方、NHKラジオ深夜便の「誕生日の花と花ことば」で、きょうの誕生日の花はアヤメ科のグラジオラス、花言葉は、けんこ、ようじんです、と女性のアンカーが言った。
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グラジオラスの葉の形が剣に似ていることから、このような花言葉になったのでしょう…みたいな説明であった(夢うつつだったので、正確なところは覚えていない)。“ようじん”は「用心」だろう、“けんこ”は「堅固(けんご)」のことかな…と思いながら、うつらうつらしていると、少しして、正しくは「けんご」である旨の訂正があった。やはり「堅固(けんご)」だったのである。
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堅固な要塞、堅固な城、堅固な決意、志操堅固、堅固に暮らす …
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このような用例を眺めていると、「堅固」というのは、自分にはあまり縁がないなあ、と身に染みて感じるものがあるが、それはさておき、気になったので、後ろに「固」のつく熟語を調べてみた。『角川 漢和中辞典』には、「堅固」のほかに以下の熟語が出ていた。
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安固、牢固、強固、断固、頑固、確固、凝固
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ほかに、思いつくものとして「拳固」がある。これらの「固」の部分の読みは、すべて「こ」であり、濁らない、つまり連濁にはならない。「堅固」だけが、なぜか連濁なのである。…