読書 万能鑑定士Qの事件簿Ⅱ 松岡圭祐 まとめ | 怠け者のつぶやき

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今まで勉強してこなかった怠け者が
今更だけど本でも読もうか、ってことで色々と
本を読んだりニュースを気にしたりしてつぶやいてます。

○特徴(ネタバレなし)

1.背景

①松岡圭祐の人気シリーズ「万能鑑定士Q」の第2巻

②第1巻の作品からは続いており、後編となる。

2.ストーリー

 イオナ・フーズの事件が終わった後、警察に向かった莉子と小笠原。するとそこでは財務省大臣官房秘書官の絹笠、警視庁公安部の緋崎が座っており、彼らが意図したものである事が明かされた。絹笠達は詳細を述べようとしなかったが、現在1万円札の偽造が疑われており、イオナ・フーズが借りた店舗の上階に1万円札の原画を作製した藤堂という人物が住んでいるため、そこに侵入しようとしていたとのことだ。偽造した1万円札は、原画が全く同じで本物と区別できない事から、原画を作製した藤堂が疑われた。藤堂はこの危機を察知し、逃走してしまった。この時とほぼ時を同じくして、出版社各社に偽造した1万円札が2枚ずつ届く。通し番号は全く同じで、莉子も2つの違いを判別する事はできなかった。

 まったく区分できない偽札がある事で、日本中は混乱した。1万円札の価値は暴落し、ハイパーインフレが起ころうとしていた。店では物価が数倍~数十倍にまで跳ね上がり、1万円札お断りの張り紙がされる様になった。ドルでの値段は今までと変わっていない事から、ドルでの支払いを要求する業者もあった。

 藤堂の家の前に行ってみると、莉子がエアコンの室外機の仕様に沖縄で使われているヤモリガードがある事を発見した。莉子は状況確認のためも含め実家に帰る事にした。実家に帰った後、犯人はマスコミ各社にも同じ様な手紙とDVDを送った。DVDの中には南極大陸が映っており、その後偽造紙幣の山が映し出された。画像の切り替わりから莉子は偽造紙幣の製造工場が南極ではない事を見抜いたが、どこにあるか分からない。八重山運送に藤堂の荷物を引っ越しに使った人物がいなかったか確認しながら、島の住民の目撃情報などを元に偽造紙幣の製造工場を探すのであった。

 

○評価

1.本を選んだ理由

 万能鑑定士Qの事件簿Ⅰを呼んでいた事から。

2.評価(各5段階、25点満点)

項目

説明

点数

目的との合致度

目的と合致しているほど高い

B

わかりやすさ

わかりやすいほど高い

B

内容の質

質が高いほど高い

B

内容の量

量が多いほど高い

C

読み応え

読み応えがあるほど高い

B

総合評価

 

B

※評価はS、A、B、C、Dの5段階。B以上は読む価値あり。

 事件簿Ⅰで広げた内容を上手くまとめている。2巻合わせてなら読む価値はある。