長谷川氏は全てのテレビレギュラーを降板となってしまった。その後2つのブログを更新している。1つ目は今回の件の真相として長谷川氏が語った内容だ。まとめると、
①各レギュラーのスタッフは自分を守ってくれようとした。
②件のブログでは、言葉遣いと一方向からの記述があり、これは反省している。
③ネットに張り付いている人達に執拗に狙われ、集団でスポンサーを攻撃した。
④会社員として、今回の降板については理解をしている
⑤ネットで攻撃した人間は、ゲーム感覚で自分を攻撃。ごく数人である事が弁護士の調査で判明している。
⑥スポンサー会社は、80歳を超えた役員達で無視していい事も分かっていない。
⑦自分は誹謗中傷をしていない。内容には150件以上の医師の賛同もある。
⑧この様に、話を盛られてひどい中傷を受ける事はある。
2つ目は、自分についての批判を見ていて、思うところがあったと言う内容。まとめると、
①応援メッセージは助けになる。
②批判分析をしてくれる人が身になると感じている。
③自分に関する記事を目にしている。自分を中傷したいだけの人達は無視するしかない。
④一つの記事は非常に的を射ていると感じる。1点の反論もない
⑤自分はブログにて名誉を回復できた為、これにすがっていた部分がある。
⑥ブログで尖った表現をし続ける必要はないかもしれない。
⑦ブログは難しい表現媒体である事を改めて知る。
とりあえず良いところを。言葉遣いが悪かったと言うのは当然の事で、一方向からの意見が過ぎた、と言うのは書き方が何かイマイチだと思うところもあるが今まで書いてはいなかったという点なので良いところと思いたい。変わろうとしているの…だろう。ブログで尖った表現をし過ぎていたのは、これに頼り過ぎていたからだとも言っていた。今後このような言い方が改められる様になってほしい所。特に人を見下したような表現は、改善を期待する。
そして悪い点。これは簡単にまとめると、
①謝罪ブログをしておいて、情報公開をする事が良いと思っているからあれは自分で考えた文章ではないと告白した。
②現場の仲間は守ってくれようとした、視聴者の皆ゴメン、と言った自己を正当化する発言。
③ネットで叩きたいだけの数人、という悪者を作り上げた。
④他人ごとの様に真相を語っているが、リスクヘッジをできなかった自分の非については簡単にまとめているだけ。
⑤ネットの現状を教えてあげます、と講釈をたれる。
⑥スポンサーの役員はネットの事を知らない、と吊るし上げ。
⑦自分は中傷した言葉を書いていないから読んでみろ、と今でも言う。
⑧ネットいじめはもうやめとけ、と諭す。
1件目のブログに関しては、ごちゃごちゃ言っているが、自分の意図した事が伝わっていないのは自分に責任があるが、実際自分は悪い事は言っていない。一部の悪者のせいで歪められて伝えられたから炎上した。自分は仲間やファンに応援されていて、医師からも支持の言葉をもらっている。悪者はこんなことしてないで改心した方が良いよ。それからみんな、ネットは怖いところだから気をつけないと危ないって覚えておきなよ。っていう感じに見える。
①②③について、重要なのは自分の口で一度謝罪をしたと言う事。テレビで自分の口からも言っているし、ブログでも書いている。ブログだって自分の名前を冠したものなのだから、公式な物ととらえても構わないだろう。これが皆に言われてやりました、みたいに書く事は責任転嫁であり、長谷川氏の発信した事は以後にまた変わるかもしれないという、不信を招くやりかただと思う。また苦心した仲間が本当にいるのだとすると、それを撤回するようなやり方は、彼らのメンツを潰していると思う。一度謝罪したのであれば、真相はどうあれ、自分の非を改める事のみを記載すべきであった。自分にはどうしようもできない事(ネット上のゲーマー)をいくら言っても、長谷川氏には変えようがないのでその点は話そうが話すまいが意味はない。やるなら実力行使をするしかない。弁護士に証拠をとってもらっているなら、訴えるなりして勝利を勝ち取ってほしい。
④⑤については、自分も会社員だったから会社のリスク管理は良く分かっている、と言う発言をしながら、そのリスクをヘッジする行動を自分がとっていない事を堂々と書くこと。わかっているならやってくれよ、といわれるマヌケ発言だ。それがわかっていなかったから、このような結果を招いたとは、自分でも発言している。さらにネットの現状はこういったものです、と教えているように言っているが、一番わかっていなかったのは長谷川氏。こういうふうになる事をわかっていなかったので、真摯に受け止めます、とか言っていれば良いのに、と思う。
⑥⑦⑧については、自分に非があると思っているとは感じられない発言。確かに長谷川氏は、一般人と比べると著名であり、収入も圧倒的に高く、ファンもいるという点で優れていると思う。しかしそれを態度に出すと嫌われるのは当たり前だ。実際どう思っているかはわからないが、表面にそういった態度は出すべきではないのではないかと思う。
またこのほかに、「名誉」という言葉が何度か出てきた事に疑問が残る。そういえば昔のブログでも、自分の名誉を傷つける発言をした人間がいる…とか言っていたと思う。自分は長谷川氏とは全く関係ないので良く分からないのだが、長谷川氏の名誉ってなんだったのだろうと疑問に思う。長谷川氏はテレビに出ていて著名である事は他の人間とは違うところであるが、退社するまでは普通の一会社員である。たしかに名誉毀損という罪はある事を考えると、事実無根の事を言われれば名誉は傷つけられた事になるのか、とは思うが、デタラメな中傷をされたからと言って「自分の名誉が傷つけられた」とは自分であれば思わない。ブログの自己紹介でもそうだが、取材した現場の数は○○!とかブログのアクセス回数○○万回!とかこれ見よがしに書いてあるのは嫌味で趣味が悪いと思う。
ちなみに、少し気になって人工透析についてもさっと調べてみたところ、人工透析の費用が500万円/年程度かかるのは長谷川氏のブログの通り。現在全国の患者の人数は、2014年末の時点で、約32万人だそうだ。単純に計算すると、1.6兆円/年の計算になる。また前年対比で約2%にあたる6000人の増加であったそうなので、これは300億/年増加している計算だ。この中から先天性、体質による人を差し引くとさらに費用は小さくなる。社会保障費全体が110兆円/年を超える中、約1.5%にしかならない患者数が減っても、1兆円/年増えていく社会保障費の歯止めにはならないだろう。
自分を見つめ直すのであれば、誠実な人間に思われる努力をされるのが良いと思う。自分が謝罪した後に、真実を話すと言って責任転嫁をするのは、非常にみっともない。