とあるクソヤローの24{finally concluded} | ウリトモ(∵)のブログ

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PM07:00
海なぅ~

俺萎ぇ~…

ここから帰る事を考えると
正直ラブホ辺りで寝たい

ただ
{あからさまに制服着ているガキと
心ここに非ずなオッサン}
を見た時のラブホのフロント係の反応と

『いゃ、寝るだけだから』

と言った所で
まったく聞いちゃくれねぇだろう
ガキの帰国子女っぷりが
容易に予測できるので

口に出すのは止めた

ガキは砂浜でウロチョロしてる

俺は砂浜に座り込みガラケーをいじる

バドミントンのアプリで
神levelの対戦相手を勝利寸前まで追い込むも

「飽きたしお腹空いた」

の一言で寸断


別に俺中心に地球が回らなくても良い

ただ…
ゲームくらい自由にさせてくれ…


PM08:00
ガソリン入れるついでに
コンビニにて肉まん購入

俺はhotのコーヒーのみ(100円)

ガキはなんか知らんが
肉まん+ペットボトルの紅茶(300円弱)

知ってるか?
日本には遠慮って言葉があるんだぞ…

ビッグスクータに乗り
ナビを再セットしてる最中にガキが
「ウリピー優しいね♪」
的な微妙なフラグを立ててきた

聞こえない振りをして華麗にスルー


優しいとかじゃねぇんだよ
金で済むなら金で済まそうとしか考えてねぇんだよ

親戚のおじさんがすぐ小遣いくれるアレと同じだ


眠い
帰りたい
今日も配達ある

俺の頭の中はどんどんその単語で支配されていった


PM09:00過ぎ
どうにか到着

なにもかもが、どピーク

施設長を交えてしばらく話をするも
あまりの眠さに聞こえない

しばらくして気づくと
ガキ増殖…

後…
ゲーム大会

昔贈った
ニンテンドー64だかなんだかでスマブラ

なす術もなく死にまくる俺
なのにキャラチェンジはおろか、俺自身の交代もさせてくれない…
ずっとメトロイドに出てたヤツを使って
時おりジャンプするだけだ

「ウリピーへたくそ ギャハハハ」
ありとあらゆる年のガキに凹られ
なじられ
蔑まされ
いつしか俺は画面に焦点を合わせる事を止めた…

最終的には始まる直前の
「ready…」
で寝始める
究極的な悟りを開く

結局、
飯を食べ
ガキ共が風呂入って寝るまで
狂喜の沙汰は続いた


コイツらは素直だ
素直に俺が弱っているのを感じ取り、狙ってきやがった

ガキ版「弱肉強食」の世界をまざまざと思い知らされた


さすがにヘロヘロ過ぎて
帰宅困難になったので、
施設長に頼みソファで休む


これで2時間は休める…

かつて横浜ベイスターズを率いた
権藤元監督の様な姿勢で
俺は深く堕ち始めた…


PM11:30
多少回復

そろそろ帰るかと用意をしていたら
今日捕まえたガキが起きていた


「帰っちゃうん?」

『メッチャやる事あるからね』
(実際はそうでもない)

「また来るの?」

『暇があったらね』
(毎日が日曜日)

「また海行きたい」

『ウ…ウン…夏になったらね』
(俺は2度と行きたくない)

「そぅだね♪」

『それまで金貯めとけ』
(俺は絶対行かねぇから)

「ねぇ…ウリピー…」














AM01:00
仕事場

眠い…
だるい…
50ccは遅い…

俺の睡眠不足など知らず
社長からの怒号が響く


「メット持ってこいって言ってんだろが!!」

『さーせぇん、後で持ってきますゎ』


一度として持ってきた試しは無いが


雨が降ってきた

メンドクセーなぁ…

眠気覚ましに缶コーヒーを買う

財布を見て思う

(最後の小遣い5,000円はあげすぎたな…3,000円でも良かった
にしても、ガキってメンドクセー生き物だ…
人にたかりやがって)


今日はさっさと配ろう

とにかくさっさと家に帰ろう

何事もない1日ほど
俺にとっては都合が良い


社長の怒号がまた響く
「いつになったらてめえは配達いくんだょ!!」


(結局、メットどうでも良いじゃねぇか)

軽く笑い飛ばしスクーターの鍵を回した



{おしまい☆}