《テレビの向こう側》
―皆さんこんにちは。
「夜食で5㌔」時間がやって来ました。先生はこの方…
「『料理は苦情』
否土居 公衆です。」
―否土居先生、今日のテリーヌなんですがいつもより厳選された物を使うと聞きましたが…?
「えぇ今日の『肉』は東京産です。しかも出来るだけ早く親と引き離した方が仕上がりが良い。」
―ほぅ。それは何ででしょうか?
「親の愛情を知らずに育つと、肉は自己防衛を覚え旨味成分が増しますからね。」
―肉質は硬くならないのですか?
「表面上は硬いですけどね…一度皮を剥いたらもぅ!! クエックエックエッ…」
―…なるほど。先生、笑顔が醜いです。そして口が臭いです。それでは今日はそんな肉をご用意して調理に進みましょう。
「まずは肉に『施設』と『教師の暴力』を練り込んでいきます。大体…10年間くらいですかね。そうすると肉は『反抗』して膨らみます。」
(冷蔵庫から)出来上がったのがこちらです。
「膨らんだ肉に今度は『友人』と『恋人』を加えていきます。」
どちらも小さじ1杯です。
「最後に隠し味として『裏切り』と言うスパイスを掛けてあげれば…見事な社会不適合者の完成です。」
出来上がりがこちらの黒木さんです。
「ポイントはいかに生きる気力を無くさせるかですね。」
皆さんもお気軽に試してくださいね。それではスタジオにお返しします。
(…
相変わらず、ロクな夢見れねぇのな…)
《90年代タコスロの前にて》
黒木「あ…トリテン…ってリプ揃って(ボーナス成立して)んじゃん…」
男「兄ちゃん、結構前から入っとったよ また打ちながら寝てんだろ ガハハハハ」
黒木「まぁね♪ 朝までsexしてたから♪」
男「その若さで一晩やったくらいで寝るかいな 疲れてるならオッチャンがその台やったろか? ガハハハハ」
黒木(笑顔で)「ジジィ…やりたきゃ明日やれ…てか口くせえよ…お前の口臭と体臭が悪夢の原因だったか…否土居先生よ…」
男「ん?何がひどいって?オッチャン親切心で言うてんのに」
黒木「《要らないお世話》アザース」(ったく…夢でも現実でも周りはクソだらけだ…何が親切心でだホモ…人クセエったらありゃしねえ…)
15回目のBIGを揃えた後、黒木は眠気覚ましにミントのタブレットを乱暴にかじりながら煙草を吸う
当たる都度に毎回行う恒例の行事になっていた
「さ、てと…ここだけはしっかりやらないとな…」
黒木は誰に言うでもなくつぶやき、目の前のリールに意識を集中し始めていった…