というわけで、僕が最初に読んだクトゥルー神話小説は、よりによって『アーカム計画』だったわけですが、もしこれから神話の世界に触れられる方にお勧めするとしたら、どの作品(どの書籍)がよいものか考えてみました。
……表紙とかタイトルとか見て、ビビッと来たやつでいいと思いますよ、正直。
では話が終わってしまいますので、もうちょっと建設的なことを書きましょう。
やはり始祖ということで『ラヴクラフト全集』が手堅いとは思いますが、これってぶっちゃけ読みづらくない? という気がしないでもない。
(ただ、近年、森瀬繚さんによるラヴクラフトの新訳『クトゥルーの呼び声』が出ており、第2弾の『『ネクロノミコン』の物語』も刊行されており、そちらが最適な気もしますが、この場では僕の思い出や経験談をベースに話を進めて参ります。あしからず)
また、目的が「ラヴクラフト」であるならよいのですが、そうではなく「クトゥルー神話」に触れたいというのであれば、全集ではないほうがよさそうです。必ずしもラヴクラフトが好みと合致するとも限りませんしね。
さらには、できれば古典がよいと思います。現役の作家さんによる新しい作品も面白いものはたくさんあるのですが、古典を読んで地盤を固めておくと、面白さが倍増しますので。
(ミステリマニアがクイーンやカーやクリスティなどを読め! と言うのと似たようなものかもしれません)
様々な作家の神話作品を読めて、安価で入手しやすいものとなると、月並みですが、青心社の『クトゥルー』シリーズが真っ先に思いつきます。スミス、ロング、ハワード、ダーレス、ブロック等、たくさんの作家の有名どころが抑えられていて、もちろんラヴクラフトの作品も収録されています。興味のある作品が掲載されている巻だけを買ってもいいでしょうし、拾い読みしてもいいでしょう。このシリーズで、お好みの作家を探してみるのも一興ではないでしょうか。
てな感じ。
……正直、第一印象、ジャケ買いで問題ないと思いますよ(笑)。
本との出会いとは、そんなものです。
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ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))
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『ネクロノミコン』の物語 新訳クトゥルー神話コレクション2 (星海社FICTIONS)
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