命 | 昭和秘密基地帰還

昭和秘密基地帰還

こどもの好奇心に乗っかって一緒に遊ぶズボラ母の育児日記

※爬虫類ダメな方、画像満載です。ご注意!! 











未曾有の大震災以降息子の幼稚園は休園になりました。


我が家も被害は多少ありましたが、生活がちょっと不便だというくらいでわりと普通に過ごせていたので

この一カ月、ひさびさにどっぷり息子と一日を過すという毎日でした。

 


計画停電中で時間の制限はあったものの毎日外遊びでかけ、

息子と一緒に遊んだのは近所の川でした。

 

そこで春の使者を見つけました!!

息子は大喜び。

私にとって!とって!!とせがむので仕方なくとりました。息子のために!!

全然嫌いじゃないんですけどね、ちょっと気持ち悪いんですよ。。


ほら!!



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カエルの卵~~!!

 

川の底は画像のようなゼリー状の卵の筋で埋め尽くされており

ちょっと手を伸ばすと簡単にとることができます。


持ちようが悪いと途中でちぎれてしまうので切れないようにそっと一本とりあげてみたところ

長さ30センチはありました~。

 

息子が持って帰って飼う!と言うのでその筋一本を持って帰ることにしました。

その日から息子とカエルの卵の観察がはじまりました。



◆2日目

 


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ゼリー状の筋から卵が出て来始めました。

筋は取ってきたときほどの弾力がなくなり、触るとグズグズと形が崩れます。

卵の形は球体から「銘菓ひよこ」のような凹凸のある形に変わってきています。

 

一日でこんなにかわるんだ~!!とびっくり。




◆3日目

 

  
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「銘菓ひよこ」の凹凸が顕著になり頭らしきものが発現。

微妙に大きくもなってきています。

ミクロの世界ではものすごい細胞分裂をしているんでしょうね~~。


 

 

◆5日目

   

 
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クリオネになりました~!!

脊椎がわかります。

息子がお腹にいたときの超音波検査でこんな形の息子を見たような~。


まだ動いていません。

 

 

◆7日目 


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5日目の形からより細長く伸びてきました。 

じっと見ているとまだオタマジャクシの形ではありませんが数匹が動き始めた!!


数分前は水中に浮かんでいただけのものが、

突然小さく震えたかと思うと、しばらくもがくような激しく動きを見せた後スイスイと泳ぎ始めました。

これがオタマジャクシの最初の動き。


ああ、魂が宿った瞬間だ~と感動しました。

 

 

息子もこの様子を見て大喜び。

 

これから毎日鰹節をやり、育てよう。

そしてカエルになったらまたあの小川に返しに行こう!


そう話しながらオタマジャクシをすこし大きめの水槽に移してやりました。

 

 


翌日・・

息子と一緒に朝一番で餌をやりに水槽に向かいました。

オタマジャクシは元気かな~~?・・と水槽を覗くと、

 

 


なんと

なんと

なんと・・・



オタマジャクシ全滅!!! 

お亡くなりです!!!




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なんで?

何が悪かったの??


思い当たることと言えば大きな水槽にオタマジャクシを移した際、水道水を足したこと。

メダカ同様オタマジャクシは塩素やカルキの入った水では生きていけなかったのでしょうか。。



でもでも・・2年前、北京でオタマジャクシを飼っていたとき
思いっきり水道水を使っていましたが全然問題ありませんでした。


北京の水道水は飲めません。

おそらく日本のように消毒はしてないので雑菌だらけ。

超硬水で石鹸の泡がたちません。

しかも我が家の水道水からはときどき錆が流れ出てきていました・・。


そんな水でも北京のオタマジャクシは生き抜いてカエルになった!!


これは北京のカエルの生命力がすごいのか、日本のカエルが虚弱なのか。。。



・・でも結局自然でなら生きていけるはずだったオタマジャクシを死なせてしまったのは私・・。

息子もあんなに楽しみにしていたのに・・。


可愛そうなことをしてしまいました。


それから息子とオタマジャクシを近くの雑木林に埋めてお墓を作りました。




・・・
その後、オタマジャクシが死んだその日は、

我が家のエリアの水道系に高濃度の放射線が検出されていたことを知りました。

コチラのブログ 参照 


もしかしたら、もしかするかも~~とちと不安になりました。

 

 

放射線についていろいろと心配ではありましたが、

最近実は福島パニック以降の関東の放射線量よりも何事も起きていない北京の数値の方が高い

ということを知り、そこに6年も住んでいた私はこのくらいいいや!という気になっていました。

コチラ


ただ、やはり小さな子供に関しては警戒が必要なんですよね。

 

 

オタマジャクシの死の理由が何であれ、

まだ生まれたばかりの小さな命にはちょっとしたことが命取りなのだと、

最近いろんなことに無防備すぎる自分を反省しました。