昨日、友達に会うまでに少し時間があったので、「THE OUTLINE 見えていない輪郭展 」に行ってきました。




★展示場行く途中にあったデザイン展の告知ディスプレイ↓


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プロダクトデザイナーの深澤直人さんと写真家藤井保さんによって、「デザインの輪郭」を解き明かすという試みの展示。




深澤さんは、有名なものだとauのINFOBAR、±0の加湿器、無印良品の壁掛けCDプレイヤーなどをデザインされた方です。

私もそのくらいしか知らなかったけど、小さいものはシャチハタの印鑑やスタンプ台から大きなものでバスタブやシステムキッチンまで深澤さんのデザインされた製品がありました。


見始めた最初は、キレイな写真に目を奪われてこの製品はどれだろうみたいな見方をしてた気がします。逆にいうと、デザインの輪郭がどうなんていう意識は持てなくて、意味が見えてなかったんだと思います。

だんだん見進めていくうちに、その製品を普通に目で見ていたら気づかない、「あ、こんな形をしていたんだ」という線や影、空気との境目はこんなふうなんだと、写真の全体像から見えてきて、もしかしてこういうこと?と思ってきたところに、こんな深澤さんの言葉がありました。


「空気(雰囲気)は、そのモノの周りに存在するあらゆるもの。例えば人の経験や記憶、習慣や仕草、時間や状況や音、技術や文化、歴史や流行などの要素で構成されている。それらの要素のたった一つが変わってもモノの輪郭は変わる。人は空気の輪郭を暗黙のうちに共有している。わたしの役割はその輪郭を割り出し、そこにぶれなくはまるモノをデザインすることである。」

藤沢さんはモノを撮っていても風景や彫刻を見るように撮っているそうで、人にはハッキリ見えないモノと対をなして入れ子になった空気の輪郭があることを気づかせてくれた写真家だったそうです。

そして、



「モノに形や自分のアイデンティティーを与えるということ自体主観的で、「木を見て森を見ず」ということになる。モノにはその周りがあり、周りの生活をデザインの主体として考えればデザインの概念が変わる」




深澤さんのデザインは、とてもシンプルであまり主張しない、時には無機質すぎるという印象でしたが、周りの空間や生活との調和まで計算されたデザインだったから、自然と心地よいという印象で受け入れられてきたんですね。

これだけモノであふれ返った今、空気の輪郭さえもゴチャゴチャで入る隙もないからこそ、あえて余計なものは削る。


デザイン家具って高いだけで。。。と思っていたけど、好きなデザイナーさんの力を借りつつ、自分の空間をデザインしながら、本当に必要なもの、気に入ったものだけを傍において生活することの心地よさを考えれば、とても価値があるものかもしれない。


私はすぐに単体でほしいと思うと衝動買いするタイプですが、そのモノを使うシチュエーションや全体像を考えてみれば、本当に自分に合ったものや必要なものが見極められるようになるのかな。



それはモノに限らずかも。


そんなことを考えさせられた「THE OUTLINE 見えていない輪郭展」でした。