世界遺産をモチーフにしたキャラクターの表情をどう立体で再現するか──京都市東山区の観光協会様との打合せは、そこから始まりました。
平面のデザイン画には「京都らしさ」と「親しみ」の絶妙なバランスがありました。ですが布で形を起こすと、目や口の距離がわずか1ミリ違うだけでも印象が変わります。私たちはまず3Dデータを細密化し、原型段階で表情と凹凸を何度も調整しました。ベルボア生地の柔軟性も考慮し、ふっくら感を保ちながらディテールを残す縫製ラインを設定。季節色の展開(セージグリーンやテラコッタ)にも対応できるよう、染料ロット管理も併行しました。
観光地で販売されるぬいぐるみは、単なるグッズではなく、来訪者の記憶を持ち帰る「小さな大使」です。だからこそ安全基準は最優先。CE・STの試験を独自の手順で通し、海外販売にも耐える仕様を確立しました。500個という小ロットでも、品質検品は全数実施。その背景には、“地域ブランドの信頼を守る”という私たちの小さな責任があります。
💡 Lokinの製作メモ
・💡 小ロットを前提にした色展開の考え方 ロットを抑えて試験販売する場合、染色ごとに在庫リスクが発生します。私たちはベース色を共通にし、アクセントのみ季節色に切り替える構成をおすすめしています。無理なく彩度を変えられる仕組みが長続きします。
・💡 デザイン画から立体化する際の注意点 イラストの『かわいい角度』は必ずしも立体で同じに見えるとは限りません。原型試作の段階で、少し上から見たとき・横から見たときの印象確認を入れることで、立体としての完成度が上がります。
・💡 観光地販売に必要な安全対応 外国人観光客向け販売では、CE・STの両方を満たしているかが問われます。タグやパッケージにも基準表記を正しく入れることで、店舗スタッフが説明しやすくなり、安心感につながります。
物づくりの現場では、“かわいい”だけでは届かない繊細な条件がいくつもあります。それを一緒に乗り越えることこそ、伴走の醍醐味だと思っています。もし立体化に迷ったら、いつでも相談してください。
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Founder: 呂 欣 (Lokin)

