青いシャツ
となりにいるのがあたしじゃなくなった日から
黒い服ばかり着るようになったね
どうしてなの
さっぱり着てこないあの青いチェックのシャツ
古着だから安物だよってわらって
しょっちゅう着てたやわらかいあのシャツ
なにも変わらないよって言ったんじゃない
でもはっきりと分かってしまった
すぐに気が付いた
もう空気がまざらない
いまのあなたはあたしの知らないひと
そんなつめたい空気知らない
そんなに黒い服ばっかり着ないで
あたしの知ってるあなたがいなくなる
眠そうな目であいさつをして
くしゃくしゃの顔で笑ってよ
もう見ないあのチェックのシャツは
寄り添って肌になじんでたあのくたくたの青いシャツは
きっとあたしと同じなんだ
半透明の星
こぼれおちそうになる。
それを、何とかとめて、そうやってきたんだけれど
またこうしてここに向かっているということは
こぼれおちたものを並べて
目にしてみようということなのかも。
まだ色のわからない
半透明の星。
こぼれおちていくそれを今、見つめよう。