米国翻訳者協会(ATA)のニュース・ブリーフス11月号より。
(Google Turns to Human Translators)

グーグルは、毎日150万台の新品のアンドロイドやタブレットが市場に導入されていると言っているそうですが、アンドロイド用のアプリを開発する人達にとって、チャンスはまさに無尽蔵に近いでしょう。
...
無料のオンライン翻訳サービスを提供するグーグルですが、アプリの開発者と、開発者とは異なる言語を使うユーザーの間のコミュニケーションを支援するために選んだのは、機械ではなく人間の翻訳だそうです。

「...自動翻訳機は、高品質のプロの翻訳者よりも信頼度が低く...」という説明があり、今のところ機械による翻訳には限度があり、品質の高い翻訳は人間に頼るしかない、という状況が見えてきます。



http://android-developers.blogspot.com/2013/11/app-translation-service-now-available.html

"SELFIE"
翻訳コーチングのブログ-selfie

珍しく満場一致で “selfie” に決まったそうです。“twerk” “bitcoin” などのソーシャル・メディア用語を抑えて大賞を獲得したselfie は、使用頻度が過去12ヶ月間で17000%増加しており、その意味するところは「自分で写した自分のスナップ写真、特にスマホで撮影してソーシャル・ネットワークでシェアしたもの」だそうです。

今タイプした説明文はカタカナが多くて、特に「シェアした」などという言い方は、個人的にはあまり使いたくない表現ですが、他の言い方を思いつきません。ああ、この無力感。でもおそらく、今後もこういう表現は増えていくのでしょうね。どなたか、「格調高く美しい日本語を維持する会」を作ってください。会員第一号になります。



ながらくのご無沙汰、失礼いたしました。


今週の火曜日、1119日はリンカーンがゲティスバーグ演説を行ってから150年目にあたるそうで、この演説関連の記事が散見されます。


数字の20を表す “score” という言葉の例として、授業でも時々お話してきましたが、今日L.A. Times に掲載されたRonald C. White Jr. 教授の寄稿文からアンテナにひっかかった部分をいくつかご紹介したいと思います。

まず、この演説が米国初の国立戦没者墓地(first national military cemetery) の奉献(ほうけん)式(dedication ceremony) の計画段階で、ハーバード大学のエヴァレット前学長に基調演説(main address)を、その後リンカーンには「何か適当な短いスピーチを(a few appropriate remarks.)」行うよう依頼されて出来たものとあり、”Definitely second fiddle.” とあります。(オーケストラの主席バイオリンと比較した第二バイオリンから来た言葉で「副次的な」)

リンカーンは文章を書くにあたり、推敲を重ねることの重要さを理解していて、(He understood there is no such thing as good writing; there is only good rewriting.) 演説前夜も書き直しの作業を続けた(…Lincoln continued to edit his address…)そうです。このあたり、耳が(目が?)痛いです。

奉献式当日、エヴァレットが2時間8分にわたってしゃべり続けたあとに登場したリンカーンは、眼鏡に触れて(adjusted his spectacles)から、あの有名な “Four score and seven years ago” で始まる2分ほどの演説を行ったそうです。

記事はこのあと、演説の説明が続いた後、アメリカで大学入試に必要なSATテストの作文などを読む試験官は、近頃の高校生が分かりやすい文章を書けず、大袈裟な単語に頼って立派に見せようとする(they try to impress by resorting to big words.)と嘆いている、と続き、彼らはリンカーンをお手本にすればよい(let Lincoln be their guide)とあります。更に、この演説に使われた272単語のうち204単語は1音節の単語で、リンカーンが聖書やシェイクスピアの作品などで慣れ親しんだ単語であると指摘します。(In his 272 words, 204 were sturdy one syllable words, the kind he so appreciated in the Bible and in Shakespeare.

いまの時代にゲティスバーグ演説を読むなら、リンカーンが話したように、ゆっくりと読むこと。時間をかけて、言葉のエネルギーを味わうこと。言葉は、エイブラハム・リンカーンにとってすさまじいまでに重要であった。我々にとっても重要でなくてはならない。(Words fiercely mattered to Abraham Lincoln. They ought to matter to us.)と締めくくってあります。

全文を読む元気のある方は是非、http://www.latimes.com/opinion/commentary/la-oe-white-gettysburg-lincoln-20131117,0,6949197.story#axzz2kwLWlGo5  を御覧ください。

演説についての解説も、分かりやすい英語で書いてあって、とても魅力的です。演説そのものも、もう一度ゆっくりと味わいながら、読んでごらんになるのもいいと思います。奉献式でのスピーチだけあって、”dedicate” という言葉が何度も出てきます。授業で「肖像画美術館」を扱ったときに、dedication の訳に悩まれた方も多いと思いますが、リンカーンのスピーチを読んで、この言葉のイメージをうまく掴めるといいですね。


今日(10月9日)の新聞では、furloughを過去分詞にして使ってあるのが目に付きました。首都ワシントンのあるバーでは、furloughed workers には無料でウィスキーを1杯(a free shot of whiskey)おごるけれども、議会の議員達(lawmakers)には無料の水を終日、それ以外の飲み物は倍の値段で提供する、という特別オファーをしているそうです。

もう一つ、国立公園内でいくつかのゴルフ場を経営している会社の従業員は契約社員であって、直接政府に雇用されている人たちに予測されるような遡及支払いを受けることができない、(won’t collect back pay as workers on the government payroll are expected to) という記述もありました。

少なくとも政府に雇用されている人たちは、遡ってお給料の支払いを受けることができるようで、少し安心しました。

月曜のL.A. Times の、連邦政府の機能が一部閉鎖されることになった記事から単語やイディオムを集めてみました。実はこの記事を読んだときに、furlough という言葉に見覚えがあったのですが、辞書にある訳語は少しピンとこなくて、日本語で何というか気にしていたら、日本語のニュースでは「自宅待機」となっていました。



impasse

stalemate

unpaid furlough

contingency plans

killed a House measure

Obamacare

legislative futility

legislative effort

party line

asserted

under duress

vow

logjam

Affordable Care Act

faction

blame for ~ fell on …

House Speaker

bear the brunt

appropriations

widespread disruption of services

basic functions

three-tenths of a percentage point

standoff

upper hand

yield

on the grounds

get blamed for it

echo chamber




それぞれの言葉がどういう文脈で使われているか興味のある方は、次のリンクからもとの記事をご覧ください。

http://www.latimes.com/nation/la-na-government-shutdown-20131001,0,7732220.story

12)の名詞のrow(列でなく)をはじめ、私も辞書で調べるまで意味を知らなかった単語がいくつかありました。本当に、you learn something new everyday. ですね。

11) The insurance was invalid for the invalid.
12) There was a row among the oarsmen about how to row.
13) They were too close to the door to close it.
14) The buck does funny things when the does are present.

15) A seamstress and a sewer fell down into a sewer line.
16) To help with planting, the farmer taught his sow to sow.
17) The wind was too strong to wind the sail.
18) Upon seeing the tear in the painting I shed a tear..
19) I had to subject the subject to a series of tests.
20) How can I intimate this to my most intimate friend?

同じ綴りでありながら発音も(音は同じでもアクセントの場所が変わるものもあります)意味も異なる言葉です。知人からこの同綴異音異義語のリストが届きました。皆さんはいくつご存知でしょうか?

1) The bandage was wound around the wound.
2) The farm was used to produce produce.
3) The dump was so full that it had to refuse more refuse.

4) We must polish the Polish furniture.
5) He could lead if he would get the lead out.
6) The soldier decided to desert his dessert in the desert.
7) Since there is no time like the present, he thought it was time to present the present.

8) A bass was painted on the head of the bass drum.
9) When shot at, the dove dove into the bushes.
10) I did not object to the object.

http://www.latimes.com/business/technology/la-fi-tn-google-celebrates-15th-birthday-in-its-original-garage-20130926,0,3843254.story

今朝のL.A.Times に、写真入で掲載された短い(400単語ほど)記事です。このガレージと3部屋の家賃が1700ドル(約17万円)だったとか、創設者の2人はときには家主さんの冷蔵庫を襲った(raided)とか、現在グルメで食べ放題おまけに無料で有名なグーグルの社員食堂の兆し(precursor)だったとか、その家主さんも面接を経て今では同社の役員であるとか、グーグルは創立当初からホワイトボードに「グーグル世界本社(Google’s worldwide headquarters)」と書いて掲げて気構えが大きかったなど、なかなか面白い情報満載の記事でした。英語もそう難しくありませんので、練習用にどうぞ。

ご覧になった方もあるかと思いますが、24日(火)のニュースで「ざっくり」とした説明とか、パソコンが「さくさく」動く、といったことばの新しい使い方の調査結果発表のようすを見ました。発表していたのは文化庁国語課(そういう課があるのを今回初めて知りました)の方で、調査の対象となったのは、16歳以上の2100人余りからの回答だそうです。

例えば「きんきんに冷えたビール」という表現は約76%が聞いたことがあり、自分でも使ったことがあるのは34.3%だったそうです。この自分でも使ったことがある人の割合というのは、30%が定着するかどうかの分岐点だそうで、30%を超えるとその使い方は定着する可能性があるそうです。

ところが「パソコンがさくさく動く」の方は、聞いたことがあるのが38.3%、使ったことがあるのは20.2%なので、定着には至らないであろうという予測でした。街角でインタビューを受けているお年よりが「さらさらならお茶漬けだけどねぇ。」とおっしゃったのに親近感を覚えました。

この文化庁国語課としては、従来の表現、たとえば「噴飯もの」という言い方を、正しく「おかしい(ばかばかしくて、突然食べかけのご飯を噴出して笑い出すこと)」と考える人が20%で、「腹立たしくて仕方がない」と間違って考える人が49%という結果が出ても、それに目くじらを立てるのではなく、言葉は絶えず動いているものと理解して、それぞれの言葉がどう動いているかを把握して、審議会などに届けたい、ということでした。

調査の対象を、16歳以上とした理由を聞いてみたいと思いましたが、例えば25歳以上1万人からの回答だと、結果はどう変わっていたのでしょうね。

たまたま朝日新聞の天声人語でもこの話題を取り上げていました。

http://digital.asahi.com/articles/TKY201309250890.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201309250890

先日、はじめてオレンジ教室にラップトップを持ち込んで、スカイ
プクラスとの合体を試みたところ、幸いなことに問題なく授業を終
えることが出来ました。

スカイプ・クラスの生徒さんが、まるで教室に一緒に座って
いらっしゃるような感覚で、こちらからの話しかけも、向うからの
応答も、とても自然でした。

こういう形での授業が可能だと実証できたので、今後のクラスの可
能性が広がったようて、希望がわいてきました。

遠方から受講を希望される方にも、時間さえ合わせることができれ
ばオレンジ教室に参加していただけるなんて、新しいことは、試し
てみるものですねぇ。それに、私でも使える技術で、こういうこと
が出来るなんて、感激です。