どなたでも、どこからでも自由に参加していただける「最終講座」の10月の課題文を、

ウエブサイト(http://translationcoaching.com )に掲載しましたので、ご覧ください。


10月末日まで5週間ありますので、お好きな文章を選んでチャレンジしてみてください。


200単語 ディズニーランドにドローン?

330単語 アマゾン電子書籍月極め購読開始か?

700単語 キャンプ用ダッチ・オーブン

920単語 解明されたデスバレーの謎


です。

各文章と、参加の方法は、ウエブサイトをご覧ください。


多くの皆さんから訳が届くのを、楽しみにしています。




ウエブサイト(http://translationcoaching.com) に、「最終講座」についての説明を掲載いたしました。



アメリカ・日本各地のみならず、インターネットを使える所なら、どの国からでも、どなたでも参加できますので、ぜひチャレンジしてみてください。



10月の課題文は、来週中に発表いたします。



皆さんの参加をお待ちしています。

長い間ご無沙汰いたしました。


これまで多くの皆さんに受講していただいた「翻訳コーチング」ですが、残念ながら今期をもって閉講することを決めました。

けれどもウエブサイトではすでに次の学期のご案内をしており、受講ご希望の連絡をくださった方もありますので、「最終講座」として半年ほどの間、無料のオンライン・ワークショップのような形で、どなたでも、どこからでも参加できる講座を企画中です。すでに「翻訳コーチング」を1学期以上受講された方も、これまで興味はあったけど受講に踏み切れなかった方も、気軽に参加していただけるものを考えています。

9月中には詳細を詰めて、ウエブサイトでご案内を開始しますので、どうぞお楽しみに。

50年程前に私も読みました、村岡花子訳の「赤毛のアン」に始まるアン・シリーズ。その頃はまさか私が翻訳をやることになるなど、夢にも思いませんでしたが、、、、

先日の編集長さんの言葉、よかったですね。「翻訳は、もとの文章との距離感が大切なんだ。もとの文章に引きずられると不自然で読みにくい訳になるし、かといって勝手に省略したりすると、これもまずい。」というようなお話でした。

私は、松田銑先生に30年ほど前に翻訳を教えて頂きましたが、そのときは、「つかず、離れず」とおっしゃったように記憶しています。

こういう基本的なことは30年経っても100年経っても、少しも変わらないのですね。ちょっと翻訳の仕事を始めた頃を思い出してしまいました。

ロス・アンジェルスでは珍しいことでもないので、今朝の新聞には端っこの方にひっそりと載っていました。http://www.latimes.com/local/la-me-0339-socal-quake-20140329,0,2648814.story#axzz2xNQy213m

記事からめぼしい単語を拾ってみました。

quake swarm

temblor

shaker

5.1 shock

3-point range

aftershock

seismologist

foreshock

swarmは、ハチの群などでご存知の方も多いでしょうが、地震の場合は「群生」地震というようです。

seismologist seism-は、「地震」「震動」を意味する連結形で、seismology(地震学)、seismograph(地震計)、seismic wave(地震波)、seismic intensity(震度)といった言葉にも使われます。

このほか、この記事にはありませんが、main shock(本震)、epicenterhypocenter(震央、震源。この二つの日本語は混乱して使われることがあるようなので注意が必要です。)、liquefaction(液状化)といった言葉も知っておくと便利でしょう。

記事の最後にある、ロス・アンジェルス交響管弦楽団の話には笑ってしまいました。

「名詞の英語・動詞の日本語」とはよく言われることですが、名詞の英語たる面目躍如といった例を見つけましたのでご参考までに。

ABC and XYZ have been in disagreement over

これを日本語に訳そうとするとき、disagreement が名詞であることに囚われると、出口のない迷路にまよいこんでしまうことがよくあります。ここで、日本語は動詞の言語であることを思い出して、動詞で訳すことを考えてみましょう。

ABCXYZ」という主語はこのままでいくとして、have been という時間の経過を示すことばがあるので、「これまで」を加えましょう。

ここでもう一度英文を読むと、(私のイメージでは)ABCの掲げるプラカードとXYZの掲げるプラカードが色も形もピッタリ合わない感じです。意見を異にする、という言葉が頭をよぎったりしますが、ちょっと文語くさくなるので、「意見が違う」、さらに平たくすれば「意見が合わない」ぐらいでしょうか。

そうすると、「ABCXYZはこれまで~について意見が合わなかった」と、めでたく一件落着です。

更にこれを一歩進めて、今度は「AとBの意見が食い違う」という意味の日本語を英語にするときに、their opinions disagree としたくなるのをぐっとこらえて、英語は名詞の言語だということを思い出して”A and B are in disagreement” とできるようになれば文句なしです。思い出せないようなら、単語帳の工夫をしておきましょう。

先日ブック・オフの$1.00コーナーで見つけた外山滋比古さんの「思考の整理学」という本に、面白いことが書いてありました。

映画のフィルムのひとコマひとコマは動かないのに、一定のスピードで連続して見ると残像というか視覚の慣性が作用してコマの間の空白を埋めるので映像が動いているように見える。これと同じように、文章をよむときに単語と単語の間にある空白を意識せず、ひとつらなりのものとして理解するのは、一定のスピードで文章を読みすすむときに限る、というのです。

つまり、ことばに流れと動きを感じるには、ある速度が必要だというのです。辞書を何度もひきながら読む英語は、部分がバラバラになって意味がとりにくい。残像が消えてしまって空白を埋められない、というのですねぇ。

これは皆さんも経験がおありではないでしょうか。モタモタと読む文章は、日本語でも英語でも、目はことばを追っていても雑念がわいたりして頭にはいってこない。

ここで大切なのはスピードです。ことばの意味をある程度しらべたら、思い切って速く読む。すると霧がはれるようにイメージとして理解できることがあります。一度でわからなければ、わかるまで何度でもスピードをつけて読む。

是非おためしください。

体験クラスの課題文の中に、(The day) was created to ... promote pet adoption というところがあり、参加者の皆さんは日本の方も西海岸の方も adoption の訳でつまづかれたようでした。

このadoptという単語が頭にひっかかっていたのか、今日のL.A. Times で次のような文章が目にとまりました。

Legislators ... set a course to formally join Russia: They adopted the Russian ruble as the official currency...

これだと、辞書でadoptを引くと最初に出てくる言葉がぴったりなのですけどねぇ。

あ、今気がつきましたが、辞書を引く際にadoptionの項だけで調べるかadoptでも調べるかの違いかも知れませんね。課題文にあるadoptionは制度の名前というよりは、文章の構造上adopt という動詞を名詞にする必要があったものと見破ることができれば、adoptの項で調べがつきますよね。最初の言葉がしっくりこなければ、下に並んでいる様々な言葉にも目を通して、adopt という言葉の持つ全体的なイメージを自分の頭の中で作ってみて、今訳している文章にピッタリの日本語(必ずしも adopt の項に記載されている言葉とは限りませんが)を探されるといいと思います。

皆さんなら課題文の pet adoption をどう訳されますか?

今朝のL.A. Times に、グーグル・グラスをかけていて盗み撮りしたと訴えられたという人の記事があり、ここでsurreptitiously recording them という言葉にはじめてお目にかかりました。http://www.latimes.com/business/technology/la-fi-tn-alleged-google-glass-attack-victim-accused-recording-neighbors-20140318,0,6174419.story#axzz2wQbWHDiN

これは、日本語でいう「盗み撮り」「隠し撮り」にあたる言葉でしょうが、和英辞書(研究社新和英中辞典-電子版、ジーニアス和英-電子版)はおろか、英辞郎でも出てきません。辞書にある candid shot sneak shot では、「盗み撮り」の持つうしろめたさが感じられないように思います。

さて、このように辞書を引くだけではたどり着けない単語は、どうやって調べたらいいでしょうか?

若い方ならグーグルの英文の記事検索を使って調べることもお手のものかもしれませんね。でも、どういう言葉でググるか、という問題がでてきます。私のお勧めは定期的に英語の新聞や雑誌、書籍などを読みながら、あるいは英語の会話、テレビのドラマ、ニュースを聞きながら、コツコツと自分で集めて単語帳(紙に限らずエクセルなども)に記録して、いざという時にすぐに使えるようにしておくことです。

このときに大切なのは、逆引きできるようにしておくこと。surreptitious を見出しにするのではなく、「かくしどり」と「ぬすみどり」の二つの項目を見出しとしておくといいでしょう。そして単語だけでなく実際に使われていた文章をそのままコピーしておきます。