この記事内容は、@luvsicglossy_39が2020年2月 Vliveに投稿したものです。

 

<ブラックスワンを通じて音楽理論に触れる>

 

この部分について。

Cr. bts オフィシャルインスタグラムより

 

 

主メロはドドドドドドレ、

サブメロはソソソソソソラ、になっており、

鍵盤の図を見ればわかるように、全音で5個音が離れています

※全音、というのは白鍵(白い鍵盤)のことです

 

カラオケで音程を上げようとすると半音上がりますよね?それは黒鍵を入れたものです。

半音を2回あげると全音になります。

音楽で何度という場合は全音で数えます。

 

この5度という和音はコード進行で行くとよくサビ前などに使われる和音で、エネルギーを貯める作用があります。

音楽理論で言うと、「ド」「ミ」などを想像してみてください、落ち着きませんか?これは安定を表しています。

 

その反面、この空虚5度(完全5度)は緊張感、エネルギーの貯蓄を表します。なんか落ち着かない感じがしますよね?

サビで落ち着くために、この和音がverse2やbメロでよく使われます

 

また、音楽史の面から見ても、クラシックではレクイエムなんかで使われる和音であって、荘厳な雰囲気を出すものです。

リフの楽器、弦楽器でアジア系のハープか何かだと思うんですけど、若干クラシカルで民族的なんですよね、メロディーの雰囲気も。

そういう音楽にもよく使われる和音です。

歌メロにそれを使っているのがなんだか面白い。

っていう話です。分かりにくくてすみません笑

 

 

補足説明: 

完全五度について補足します。

数学で、2点を結ぶと線、3点を結ぶと面が決まるのはご存知でしょうか?

世の中で安定するのは3点です。3脚とかも3つの足で安定しますよね。

 

音楽の世界では、3度(ドとミなど)は2点ですが、間が狭いので安定します。

しかし5度になると離れるので不安定になります。

 

空虚5度」というのは、間に音が入る余地がある(=間に音が入ると3度の和音になります)ため、エネルギーを溜める和音になるのです。

ドとソは完全五度ですが、ミを間に入れることで3度の和音になります。

 

元素なんかも安定したがる性質がありますよね。

安定していないものはエネルギーを多く持っています

 

ちなみにサビのna na naの和音はレ、ファで3度ですが、これはニ短調のレラの完全五度の補音としてファをとっている感じがします。

 

 

そして音楽理論で他にエネルギーを溜めるものといえば、調の違う和音、コードが突然出てきたとき

homeの最初のベースラインとか思い切り音をわざと外してきています。少し異国情緒というか、不思議な雰囲気がするのはこの為ですね。

 

 

airplane pt.2とかもぱっと聞くと耳馴染みしないのは、その調にない音が出てきているからです。

 

よく聞いてみると、そういう前って大体タメを付けるように演奏されていたり、付点音符(普通の音符より半分長い)だったりします。そういうこと考えながら聞くとさらに楽しいですよー😊