最近、ちょっとしたことでイライラしてしまうこと、ありませんか? 

 

私イライラすることあります。

先日も、「Tシャツが見つからない。どこいった?お母さんどこ置いたの?」と、

娘がイライラして聞いてきたので、私までイライラして「知らないわよ!」と答えてしまいました。

その後よく考えると、間違えて主人のところにしまっていました笑い泣き💦

 

 

職場での人間関係、家族とのやりとり、思うようにいかない現実。 

 

「もう我慢の限界!」と感じている方も多いのではないでしょうか。 

でも、イライラすることは悪いことではありません。 

それは、あなたの心が限界を知らせてくれているサインなんです。 

 

 

 

 

イライラを我慢すると、脳が「怒りモード」を覚えてしまう 

人はイライラを感じたとき、脳の「扁桃体」という部分が活発になります。 

そこが“危険”や“不快”を察知し、「戦うか逃げるか」という反応を起こすのです。 

 

ところが、我慢したり、無理に抑えたりすると、 この反応が脳に“癖”のように定着してしまいます。 

そうすると、少しの刺激でも反応しやすくなり、 頭では「落ち着きたい」と思っていても、感情が勝手に暴走してしまうのです。

 

理性や共感を司る「前頭前野」の働きも低下し、 冷静な判断や思いやりの言葉が出にくくなります。 

結果的に、「どうしてこんなにイライラするんだろう」「自分が嫌になる」と、 自己否定に陥ってしまうこともあります。 

 

 

 

 

 

 

感情は抑えるものではなく、“気づく”もの 

怒りはコントロールするのではなく、 「今、私の中に何が起きているのか」に気づくことが大切です。 

 

「本当は悲しかったのかも」 

「わかってほしかったのかも」 

そんな小さな“気づき”が、心を落ち着かせる第一歩になります。 

 

 

 

 

次回は、イライラを放置したときに起こる 「体への影響」について、医学的視点からお話ししますね。

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。