松山に戻ってまいりました。
たくさんのあたたかいメッセージ、本当にありがとうございます。心に沁みました。
奈々太郎も、3日間ペットホテルに預けられて緊張していたのでしょうね。
迎えに行くと、いつもはおとなしい子が興奮してワンワンと吠えて……きっと心細かったのだと思います。
奈々太郎久しぶりの散歩で嬉しそうです。
今回、家族を見送るという経験を通して、あらためて思い知らされました。
人がひとり旅立つということが、これほどまでに大変で、心を揺さぶるものなのだということを。
あまりにもやるべきこと、決めることが多すぎて、主人には悲しむ余裕さえなかったのではないか……そんなふうに見えていました。
けれどふと、主人がぽつりとこんな言葉をこぼしました。
「母が亡くなって、悲しいというよりも、“やっと逝けたね。お疲れさま”っていう感じなんだ」と。
長い療養生活の末に、一度も自宅へ戻ることのなかった義母。
病院から式場へ向かう道の途中、車が家のすぐ前を通りました。
そのとき、義母の魂も、ほんの一瞬、懐かしいわが家を見つめていたのではないか……そんな気がしてなりません。