松山に戻ってまいりました。
たくさんのあたたかいメッセージ、本当にありがとうございます。心に沁みました。

 

 

奈々太郎も、3日間ペットホテルに預けられて緊張していたのでしょうね。
迎えに行くと、いつもはおとなしい子が興奮してワンワンと吠えて……きっと心細かったのだと思います。

 

奈々太郎久しぶりの散歩で嬉しそうです。

 

今回、家族を見送るという経験を通して、あらためて思い知らされました。
人がひとり旅立つということが、これほどまでに大変で、心を揺さぶるものなのだということを。

 

 

あまりにもやるべきこと、決めることが多すぎて、主人には悲しむ余裕さえなかったのではないか……そんなふうに見えていました。


けれどふと、主人がぽつりとこんな言葉をこぼしました。
「母が亡くなって、悲しいというよりも、“やっと逝けたね。お疲れさま”っていう感じなんだ」と。

 

 

長い療養生活の末に、一度も自宅へ戻ることのなかった義母。
病院から式場へ向かう道の途中、車が家のすぐ前を通りました。


そのとき、義母の魂も、ほんの一瞬、懐かしいわが家を見つめていたのではないか……そんな気がしてなりません。

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。愛媛県松山市在住。

30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。