デンマークの視察その1 「レス島」 | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

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昨年、デンマークに行ってきました
デンマーク滞在は約3週間

その中でも一番印象に残ったレス島をご紹介します

 

レス島はデンマークの避暑地に当たる島で

私は羽田からイギリス経由でコペンハーゲンに向かい

 

コペンハーゲン空港前のホテルで

他の参加者の皆さんと合流しました

 

はじめてのコペンハーゲン空港は

わかりづらくて(´;ω;`)ウッ…

夜の到着だったので人もまばらで不安

 

おまけにホテルのカードキーが使えなくて
知らない外国人の親子が

「もっと力を入れてやってみろ!」とか

「もう一回やってみろ!」などと気合を入れられ
 

カードキーは交換してもらいましたが

出だしはちょっと気持ちが落ちました。。。

 

翌日の朝に

コペンハーゲンの空港からオールボー空港に飛び

そこから貸し切りバスで港に向かい

バスごとフェリーに乗ってレス島に出発

 

 

 

外国のバスは日本のバスと違って

椅子が大きくて、座席が高い場所にあり

出入り口が2か所と便利です

 

このバスの運転手さんとは

レス島から3日間お世話になりました

 

レス島の目的は避暑ではなく

海藻を使った屋根のお家を見に行く事

 

 

港にもこんな海藻葺の屋根があります

 

 

「デンマークには海藻を使った屋根の家がある」

と聞いた時に、わたしの頭の中には

昆布やワカメがぶら下がっている様子を

想像することしか出来ませんでした

 

 

しかし、「アマモ」という海藻を使った屋根は

耐腐食性、耐火性に優れ、防水性を発揮するという

とてもすぐれた性質をもっています

 

 

ちょっと重たそうに見えますが

乾燥していてふわふわしています

 

また、この屋根のメリットは「廃材が出ない」事です

デメリットは「常にたくさんとれるわけではない」事

 

 

島のあちこちに海藻の屋根のお家があります

 

 

 

 

 

いまは屋根に使う海藻も少なくなり

なかなか簡単には集められないようです

 

ラッコがこの海藻に絡まって寝床にし

じゅごんの餌にもなっているものですが

だんだんと少なくなってきているから、ラッコやじゅごんも

減っているのでしょう

 

屋根は雨漏りしないのですか?と気になりましたが

とても分厚く重ねるのでその心配はないようです

しかもこれは断熱材としても使用されます

 

 

厚みが薄くなったらその部分にまた海藻を付け足し

常にこんもりとした屋根になっています

 

リンクから現地の学生の活動をご覧ください

 

デンマーク・レス島に伝わる「海藻葺き」の屋根とは? デザイン学校の学生が再現に挑戦 | Webマガジン「AXIS」 | デザインのWebメディア (axismag.jp)

 

屋根に使用するまでの工程は

1.乾燥させて

 

2.細い海藻を丸くて太い束にします

この機械に海藻をいれてくるくるとハンドルを回すと

海藻が絡まって帯になります

昔はすべて手作業

 

 

その太くて長い帯になった海藻を屋根にひっかけて行くのです

 

 

 

改装中のお宅

 

私たちもお手伝い(ではなくて体験)

 

 

宿泊棟は

屋根に上ることが出来ます

(景色は抜群です)

 

 

ちょっと降りる時が怖かったです💦

 

レス島は朝晩に霧が出てとても綺麗です

 

これは朝霧

 

これは夕方(夜に近い時間)

とってもきれいです

 

夕方の霧

 

夜は星もきれいでした

周りには何もないので夜は真っ暗

 

夕暮れの海も真っ赤できれいです

(これで20時ぐらい)

 

沖にはアザラシが見えました

 

私にとっては一生に一度のレス島

 

私はまもなく60歳ですから

これからの旅は「一生に一度の場所」を

テーマに選びたいと思います


レス島

来てよかった!