新人に教える2つのポイント | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

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  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

激辛講師 
ダメ出しの専門家 北村美由起です

前回の続き新人育成のお話です

今日は新人に一番最初に教える
2つのポイントをお伝えします

それは

共通ルール共通言語です

仕事を覚えるとは
共通したルールと言語も覚えるという事です

「新しい人が入ったから、面倒みてやってね」
と言われて
何をどこまで教えていくのかは「人」で差が発生します

最初に誰に教えてもらったかでその先が違います
私は34歳で教育の仕事に入った時
いろいろと教えてくれた木下さんという女性がいました
彼女は仕事が出来て、信頼されていて、性格が良くて
優しくて、真面目で、人間性の高い人でした

その方から教えていただけたから
すぐに職場に馴染むことが出来たという経験があります

ちょっと以下の質問に答えてください
1.社内に共通ルールがありますか?

  ・共通ルールとはなんでしょうか

  ・共通ルールをいくつ書き出せますか

 

2.共通言語はありますか?

 ・社員が使っている共通している言葉

 ・共通して使っているものを書き出せますか

 

まず共通ルールですが

就業時間、休憩時間などは当然ですが
それ以外になぜかルールになっているもの

例えば

・お茶は新人が入れる

・土曜出勤の時は普段着でも良い

・正面玄関のトイレは社員は使用禁止

・〇〇さんの書類は下の引き出しに入れる

・〇〇さんのメールはCCでAさんへも送る

・〇〇さんに話しかける時は顔色を見る

 

共通言語

社内は英語で!という事ではなく

社員がみな使っている社内隠語が含まれます
例えば

・会議室には独自の呼び名がある会社

(壁に妙な絵が飾ってあるから→美術館)

(ガラス張りだから→金魚鉢)

(部長が怒る時に社員を呼び出すから→お仕置き部屋)
(日当たりが悪く狭いから→取調室)

などとひそかに名前をつけている会社が実は多いのです

 

「あれ?〇〇さんは?」

「いま取調室で会議です」など
普通に使っていると、

え?なにそれ?知らないけど
 

・社内挨拶

お疲れ様ですだけでなく
出かける時の言い方

(訪問先が特殊な言い方になっている事があります)

 

・社員の呼び方

ファーストネームで呼ぶ人が何人かいます
なぜ?なぜあの人はファーストネームなの?
「わからないけど、みんなそう呼んでいるから」


略語を頻繁に使う職場もあります
入ってきたばかりの新人や中途採用の人は
その略語から慣れて行かないと
「ここの職場はちょっとなじめない・・・」
そんな印象を与えてしまいます

実はこういった日常の事を教えておくことが
「仲間意識」と呼ばれる一員感を持たせるのです

 

それは80年代のアイドルのファンがやっていた
「ハチマキ」&「掛け声」です
ハチマキというルール

曲の中でかける声の一致

これこそが
共通ルールと共通言語です


その二つにより
ファンは結束して応援が出来るのです
自宅で練習している人を一度は見たことがあるはずです

仕事は慣れるのではなく「覚える」もの
会社は環境に「慣れる」事が必要です
 

慣れていく感覚は馴染んでいく事
馴染むためには身近な事をちゃんと教えていく
それを忘れると

「なんで教えてくれなかったの」
「私だけ知らない」と

相手と小さな溝が発生してしまいます

 

育成とは、小さい事をどれだけ教えていくことが出来るか
相手がちょっとした事で困る事が無いようにどれだけ教えて行けるか
ここが勝負だと思ってください
人を育てるとは、そういう事なのです
(小うるさいとは違いますのでご注意を)

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