アセスメント講師 北村美由起です
今から6年前の2011年9月
私はANA松山空港発、羽田行きの機内にいました
たまたま見ていた機内の番組は
神子原という限界集落の話
のちにこの話は
ローマ法王に米を食べさせた男として
ドラマナポレオンの村の原作となりました
登場する彼の名は高野誠鮮
私はこの話に感動して
「1%の可能性を信じる男」
というタイトルでブログを書きました
以下がその6年前の内容です
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「1%の可能性を信じる男」
ぶっ飛びスーパー公務員 「発想の来た道」
ある男性役場職員の挑戦
舞台は石川県羽咋市 神子原地区
57%が65歳以上のいわゆる限界集落
年間60万円の予算で神子原地区の限界集落をなんとかすること
これがこの男性に職員に与えられた任務だ
彼は条件を出した
市長に条件を出して引き受ける事にした
その条件とは「稟議しないこと」
市長に対して「○○してもいいでしょうか」
と聞かないで「○○しました」やったことだけを報告する
これが彼の条件だった
30歳で家業の寺をつぎ
田舎のお寺はそれだけでは生活が出来ない
臨時職員という求人を見てアルバイトで役場に入る
そして週末だけお坊さんになる
役場に入って思った、
企画書、計画書は立派だ、
5年計画、10年計画と立派なのに
現実をかえる力がない
~発想の種~
神子原の農家の年収は87万円、低所得に驚いた
理由は農協に米を出すために
自分で作った米に自分で値段をつけることができない
米の値段をあげるためには
知名度を上げなければならない
ブランド米が必要だ
棚田で作る神子原米は機械を使わないので
すべて手作業で手間がかかる
ならばもっと高い値段で売りたい
誰が食べたら有名になるのか
芸能人か?料理家か?
ローマ法王に食べてもらおう!
神子原は英語にすると神の子の高原、神の子はイエスキリスト
こじつけだが法王に手紙を書いた
「法王が召し上がっていただける可能性は
1%もないでしょうか?」
可能性が1%でもあるならやる価値はある
すぐにあきらめてはいけない
彼は限界集落の再生失敗例を114例調べた
しつこくリーサーチをする
自分の部下が
「できませんでした。無理です」というと
「何をどこまで調べてその答えを出した?」と聞くという
低所得から脱出するためにも
村びとに農協に頼らない,援助金に頼らない
自主販売の会社の設立を勧めた
けんもほろろ
会議はいつも白熱し罵倒される
机をたたかれ、火のついたタバコが投げつけられる
「だったらおまえがやってみろ、米も作った事がないくせに」
議員から役場内からクレームがあがる
このとき上司が
「犯罪以外は責任を取るからやってみろ」
これがなによりもうれしかったという
よしやってやろう!と思った
空き農家、空き農地を貸出移住者を受け入れた
どうぞ来てくださいではなく
来るならどうぞ、その代り覚悟して来てください
この地区への移住者は村人から質問を受けるという試験がある
それに合格した人だけが移住できる
腹をくくってこの村に来るのか?それを試す事が必要だった
定住率は100%
法王に手紙を書いてから数ヵ月後
バチカン大使館から電話がきた
45kの米をかついで東京の大使館へ行った
バチカンは世界一小さな村だ
大使館から戻ると二日後には預かっていた米が売れ出した
13,000円だった米が42,000円の値をつけた
すべて米は売れた
移住者の定着率は100%
高齢者率は54%→47%限界集落を脱出した
村人は資金を出し合い株式会社を作った
そこで神子原米をつかった日本酒造り販売することにした
売れる日本酒をつくるためにターゲットは外国人
外国人が好むお酒を作る
外国人が絶賛すれば日本人はほってはおかない
外国人が好むお酒を調べると
次の言葉が使われている事がわかる
「ワインのような」「フルーティーで。。。」
だったらワインに近づければいい
外国人にはワインに近いお酒が好まれると知り
それならいっそ、と米酵母ではなくワイン酵母で日本酒をつくった
あたった!
外国人記者クラブのメンバーに試飲をさせて評価させた
絶賛の声が新聞に載るとお酒は注目を浴びた
そのお酒についた値段は
一本3万円
その後神子原の住人は直売所を作り
米、野菜などを販売するようになった
農家の人が言った
「農家を続けてきてよかった」
うれしかった
農協の組合長も協力に入る
「こんな地位も名誉もお金もいらないという人なんかいない
この人は神子原の事を真剣に考えている」
1%の可能性を信じる男
感動した
私にとっての1%とは=不可能
たった1%を信じられる、信じて行くこの人の勇気と強さ
どんなに可能性が高くてもやらない人は何もやらない
あれやこれやと出来ない理由ばかりを並べ
やろうとしない
自分の夢を叶えたという人はいても
人の夢をここまで叶えた人は
はたしてどれだけ日本にいるのだろうか・・・
1%を信じる
感動した番組でした
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このブログを書いてから6年
いつか、いつかこの人に会いたいと思っていました
それが実現しました
2017年11月19日(日)に
東京神田にて高野誠鮮さんをお呼びして
講演会を主催いたします
題して「男の美学」
会場:エッサム神田二号館4F
時間:13時20分~16時40分
講師
ローマ法王に米を食べさせた男
高野誠鮮さん
元リッツカールトン日本支社長
おもてなしのプロ 高野登さん
劇的ビフォーアフターの匠として
小島よしおのお母さんのお店やさだまさしの別荘をリフォームした
おなじみの建築家 松永務さん
FBでも確認できます
https://www.facebook.com/kitamura.create/
この豪華3名が揃う講演会です!
この3名です!