身に余るおもてなし | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

高飛車子です



おもてなし

敬語の使い方、気配り、接客態度

お客様にさわやかな印象を与える接客


先日、これこそが

身に余るおもてなし」と思う経験をしました



茶室にてお茶をいただく機会がありました

その時の後見を務めてくださっていた

宗貞とおっしゃる女性の姿に

これこそが最高級の静のおもてなしではないかと思いました



曲で言えば序奏の部分

自分の茶歴の話を一切せずに、お客様がリラックスできるようにと

やわらなか語りで庭や茶室の話を聞かせてくれる


やわらかな話し方の中にも

季節の話、お茶碗、掛け軸、茶室の知識が豊富です


その説明はとても上品で丁寧で

もっと聞きたいと思わせる話し方でした


その物腰のやわらかさに

とても心が和みました



こんな人こそ大物なのだと思います

自分の業績などを語らずとも


その人の大きさが感じられる

謙虚にお茶の話を聞こうと思わせる語り口


丁寧に扱われていると感じる物腰

私には身に余るおもてなしでした


たとえばホテルで宿泊する時に感じる

接客の良さとかなどとは全く違う感覚で


心の中が洗われるというか

普段忘れていた静のおもてなしとは何かを

ジワっと感じさせていただいたように思います


黙っていること

あくまでもひっそりと影から客様をとても上品に扱う姿を拝見し


無くしていた、忘れていた人への思いやり

人へのおもてなし、裏へ回る気配りそんなことを考えました



50歳になったらそれなりの人になりたい

60歳になったらもっと年齢を重ねたからこその


気配りおもてなしが自然にできる人になりたい

そんな気持ちにさせていただきました


数年で身に付けたわけではないと思います

長年かけて身に付けたおもてなしの姿は


言葉ではなく身のこなしであり話し方であり・・・




あまりにも温かなおもてなしに

心の毒が流れて行ったような気がして


自然と涙がこぼれました


この人に出会えて本当によかった

この出会いは必然であったのだと思います



仕事に、私生活に

自分はどう改めて行かなければならないかを

宗貞様のお姿で教えていただきました


自分の次の年代に教えて行く

大切な日本人としての心を


自分の姿をとおして教えて行く、語り継いでいく




秀吉の掛け軸を眺めながらいっぷく頂戴

喫茶去(きっさこ)



~激辛講師・北村みゆきのセレンディピティ~ 




素敵なお庭でした


~激辛講師・北村みゆきのセレンディピティ~ 



障子をあけたら別世界



~激辛講師・北村みゆきのセレンディピティ~ 



一杯目のお茶碗はその人をパット見た瞬間

どんなお茶碗が似合うかを判断してお出しする



二杯めのお茶碗は会話の中から知りえた情報から

そのお客様が喜ばれるであろうと思われるお茶碗をお出しする


友人は島台という年に一度だけお正月などに使う

金色のお茶碗を出していただきました




~激辛講師・北村みゆきのセレンディピティ~ 


私の一杯目は黒の洋服に合わせた

黒地に金のもみじの絵柄



二杯目は福袋

帰りにこのお茶碗を購入しました




~激辛講師・北村みゆきのセレンディピティ~ 



秋模様の懐紙も買いました


~激辛講師・北村みゆきのセレンディピティ~ 



ほこっとする

なんとも言えない素敵な時間をいただきました


「大人の上品で贅沢な時間」

そんなタイトルがぴったりなおもてなしを学んだ時間でした