経営者って・・・ | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

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  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

「あなたは経営にはちょっと向かないかもしれない」

私にそう言った人がいた

自分でも思う、私は経営者には向かない


なぜか?

それはですね・・・


「大きくなったらお爺ちゃんの会社を継ぐ」

息子も小さなころはそんなほほえましい話をしていた

浪人中はくじけそうになると経営の道へ行こうかな

そんなことを考えることもあった


「あなたには無理だよ」

私はいつもそう答えていた

無理じゃなくて

進ませたくなかったから

無理だという言葉をいつも使っていたかもしれない


経営者の苦労をさせたくなかった

私はそれを賛成することはできないし

息子をずっと経営者タイプではないと思ってきた


先日見たニュース

群馬での1億の負債を抱えて無理心中した家族のニュース

家族4人の命は1億なのか・・・

なんとも辛い話だ


幼児虐待と経営に行き詰まっての無理心中

そのニュースが一番嫌いだ

私の知り合いはマスオさんで

奥さんの親が突然なくなったので

自分は勤めていた会社を辞めて社長になった


なったらわかった事は

なんと1億の借金があったそうだ

その時から借金返済に追われる毎日


なんどもダメだと思ったという

でも彼は返したんですよ!1億!


経営って本当に大変だと思う

こんな話を聞いたらますます経営者になどなれない


私の知っているある男性

親が経営する会社の二代目

経営者だ


当時は全国に従業員がいた

札幌から福岡まで

数百人いた


自分の時間がなくなった

毎日、毎日、毎日、経営のことだけを考える


リタイアするとは

従業員とその家族とを巻き込むことになる

責任

経営者としての責任


自宅には

妻と子供がいる、孫もできた


お爺ちゃんがんばってね♪

孫が応援している、孫がテナントに遊びに来ている


経営などそう簡単な話ではない

知名度が上がれば上がるほど

もっともっと、と、終わりの無い世界


すべてがうまくいったわけではない

消えたものもある

あたらしい事業もある


息子の同級生たちは親の会社の跡取りが多い

そろそろ修行に出す出さないの話をしている


すぐに親の会社では成長しない

いや、すぐに親の会社でと各家庭で考えはそれぞれだ


「経営者になる前に朝倉千恵子

 営業強化セミナーに入れたほうがいいよ」


「ダメよ!家の子はそんな厳しいところに入れたら

潰れちゃうわよ」


そう返事が返ってきたときはびっくりした!


みな口にする

でも、できるなら

経営者の二代目などにならない人生を子供に与えたい

母親たちはみな正直にそう思っている


経営の大変さを見ているから

自分の子供にはそんな思いはさせたくないと

そう考える

そう考えるのが女親かもしれない


実際苦労をさせたくないと言って

子供を自分の会社に入れなかった友人もいた

子供たちは好きな仕事について頑張っていた


先日ばったり会ったら

やっぱり家へ戻って二代目になっていた


サラブレッドの子供は

サラブレッドはサラブレッドになるんだな


反対しようがどうしようが

遅かれ早かれ、頭角は現すのだと思う