人は愛なしでは生きられない | ダメ出しの専門家・激辛講師北村美由起

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  鉄は鉄で研がれ人は人で成長する

「ホームレス集団襲撃事件」


昭和58年~59年に起こった事件です



その事件を起こしたメンバーの半数が


家庭が別居している状態だったそうです



ある少年の話ですが


少年は母親と働かない4番目の継父と暮らしていたそうです



お金がないので指定された制服を買えなくて、


違う制服で学校へ行ったら正面玄関で入れともらえなかった



家へ帰ればボクサー崩れの継父から殴られる・・・


彼の唯一の心の支えは




不良仲間




彼は事件後は養護院で落ち着きを取り戻したようで


版画で神奈川県の最優秀賞をとった




人生の中で人から褒められたことのない彼は



ガチガチに緊張しながら賞状を受け取った



そしてその会場にはわが息子を見る


母親の姿もあった




母の隣には5番目の父親が座っていた



彼は


15歳になると養護院を出て行ったが


中卒でなんの資格もない人間を受け入れてくれる場所は見当たらず


再び彼は暗い世界へと・・・



この話から


子供が不良に走るということは


ハンガーストロークなのだと思いました



親が埋めてくれないさみしさを


不良仲間とのかかわりで埋めていくしかない


犯罪はそのグループの団結の証しであり



グループワークとなっている



成人を過ぎた彼は今どうしているのだろうかと


ちょっと気がかりな話です



子供の犯罪はその陰に



家庭内での愛情のネグレクト (neglect) が存在しているようです