「ステージ」の指すところは | オランダ在住フルート奏者 武良静枝のDear my flute
昨日のひるきょうは、
今年から始まった月一の音楽協同組合連動企画。
「いい音楽ってなんだろう?」
のコーナーでした!

今回のお題は「いいステージってなんだろう?」。

考えてみると、
いいステージって言葉は、どこを指してるのかなぁ?ということになりましてうーん

例えば、私だったら本番後に
「いいステージだったね」となれば、それは演奏内容とか演出などの中身をさすけれど、

ただ単に、
「いいステージだよね、あそこ」
という話なら、それは舞台やホールなど
会場を指すのかなと。
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今回は後者のことをお話してみました!

このステージ。
日本では現在、クラシックのステージというと
ホールで、
お行儀よく静かに聴いて、すごくしっかり聞いてなきゃ?堅苦しい?

そんな風にイメージする方も多いですが、

クラシック音楽って、
時代によって、演奏される場所やシーンが
すごく変化してきた音楽なんです。

教会で演奏する為に書かれた宗教曲。
宮廷で貴族の方達の為に演奏する室内楽。
祝宴の食事の席で演奏するような、有名なところだとテレマンのターフェルムジークとか。
サロンでお客様と演奏者がすごく近距離で聴く為に書かれているものとか、
そしてもちろん、大きなコンサートホールで演奏されることを想定した曲など。

そーいうわけで、
私自身もホールばかりでなく、
様々なところでステージに立たせていただきますが、
そのステージにあったプログラムを組んだりしています。

放送でもお話しましたが、
以前に、ホテルでお食事の席での生演奏に伺った際に演奏後、
「静かに聴いていただくことができず、申し訳なかったです」と、主催の方がすごく謝ってくださったことがあったのですが、

お食事の席に合ったプログラムをくんでいるので、
せっかくのお喋りしながらのお食事を、楽しむ華を添えられて
私としては嬉しかったわけです。

逆に、例えば演奏が始まって急に静かになってしまうのも、
申し訳ないといいますか、、、。
よっぽどくつろげない音楽だったかな。とか思っちゃったり。


いいステージってなんだろうは、
ステージを、どう捉えるかに寄るとは思いますが、

聴いていただく方々の状況と会場、
これと、演奏者が選ぶプログラムや演奏内容、
ここがマッチして、
いい時間を共有できたときに、
いいステージになるんだと思いますおねがい

ホールだけが、いいステージになるわけでない。
ということかな。

とはいえ、ホールでの演奏は
聴くことにとても集中できておすすめです!
ホールの残響時間とか、形とか、そんな話もしましたが、
AOIは室内楽を楽しむにはピッタリのホールです(^-^)

いよいよ明日は
静岡音楽館AOIでの
武良静枝フルートコンサート2016です!
当日券の販売もあります。
19時開演ギリギリでも大丈夫です。お待ちしております(*^^*)