アマチュア?マニア? | オランダ在住フルート奏者 武良静枝のDear my flute
今日のおひるま協同組合は
芸術の秋特集!?


ロシアの作曲家
♪ムソルグスキー「展覧会の絵」

を、紹介いたしました。


音楽で、
美術展を観に行く様子を描写的に表現したり、
絵の世界を表現した作品。


冒頭の有名な「プロムナード」(=散歩)
と書かれている部分は、
展覧会を訪れた人々が、絵から絵と歩みを進める様子を表している、
と言われています。

プロムナードは、
全部の絵の間ではないのですが、
各絵につけられた音楽の間に挟まれて
形を変え登場します。
間奏曲のようなかんじ。

前後の絵の雰囲気に合わせて、
同じ主題だけど調性が変わったり、スラーでなめらかになったりします。

これだけを聞き比べるのも、
楽しいですよね!!

展覧会の絵。
ムソルグスキーはピアノの作品として
世の中に出しましたが、
生前は演奏されることがなかったと言われていて

のちに、ラヴェルがオーケストラ版に編曲して、
今日は世界中で演奏される機会が増えました。
(実は、オケ版など様々にアレンジされることがとても多く、
富田勲さんのシンセサイザー版や、
放送中にリスナーさんからもメッセージいただきましたが、
エマーソンレイクアンドパーマーのロックなかんじなどもありますね!聴き比べも面白い!)

放送ではこのうち
♪冒頭のプロムナード。
♪プロムナード2と、古城。
♪プロムナード4と、卵の殻をつけたひなどりの踊り。

こちらを聴いていただきました。



友人の画家であったハルトマンの絵を題材にしていて、
実際の絵も見つかっていたり、この絵かな?・・・と、憶測が様々されていますが、

どっちにしても、
すべて大きな絵ではなくって、スケッチや、紙の切れ端に描いたような絵だったよう。


ところで、
このムソルグスキーですが、

実は音楽学校などでの専門教育は一切受けてなくって、
お母さんに少々ピアノは習っていたらしいですが、
貴族の息子ということで、
当時のロシアはそーいうおうちの子は、
みんな士官学校に行って軍人になっていたそう。
ムソルグスキーもその道を辿り、
作曲家活動は、休日などを使ってやっていたらしい。

いわゆる「アマチュア」の作曲家
だったわけですが、
だからこそ
新鮮な音の運びや、曲の作り方をしている部分も多くて、
音楽の本質がムソルグスキーの作品にはあると思います。

聴くのも演奏するのも、大満足できる作品だと思うのですが、
皆さま、いかがでしたか?




ところで、
最近新しいことを始めました!
photo:01

ドイツ語講座本
先日行ったドイツ、
大学以来のドイツ語は、もちろん全く喋ることができず、
ほんのちょっと覚えていた単語が
これまた悲しいかぎりしょぼん
(これしか覚えてないの?私!?って。)

ドイツで買い込んできた
大好きなミルカも残りわずかですが、
チョコレート食べながら
のんびり勉強の秋です音譜