自分にできること | オランダ在住フルート奏者 武良静枝のDear my flute

東北地方での大地震、原発事故。

被災されている方々の大変な状況をテレビで見ていると、本当に切なくて涙が出てきます。


そして、毎日情報を聞けば聞くほど、とてもフルートを吹く気になれません。




この日本が大変な時に娯楽という音楽をしていていいのかと・・・

そう思って。。。



実際、コンサートやイベントは次々と中止、延期となり、

私の仕事ってなんなんだろうと

とてもとても考えました。

本当は前から考えなきゃいけなかったような大切なこと。


この衝撃的な状況を連日目の当たりにする中で悩みました。


これまでも、、、

「好きなことをやって仕事になっているなんて羨ましい」


そんな風に言われてきて、

何か違う。って思ってきたけど違わない、って思ったり。



私自身がこの仕事に誇りをもっていなかったこと。


日本中が混乱したこの状況になってようやく気づけました。

というか、気づいてたけど気づかないふりをして仕事してたのかな。

世の中で特別必要とされるようなことしてないじゃん・・・って。


だから

この社会状況の中でフルートを吹いていていいんだろうかと思うんじゃないかって。




もちろん、今寒くて食べ物もろくにない中 避難生活をされている方に今すぐ音楽は必要ないのかもしれない。





でも

誰かの何かがかわるなら、救えるなら、

私はフルートを吹き続けたい。




昨日、私のCDを聴いてくださっている方から

「テレビを見るたびに苦しい気持ちになっていましたが、今朝フルートのCDを聴いて元気をもらいました」

ってメールをいただきました。


みんな、日本中、苦しい気持ちでいっぱいです。


私の演奏でたったひとりでも元気になったり、あたたかい気持ちになってくれる人がいるなら

それは誇りをもって誰かのためになっていると思えてきました!



昨日はラジオでも演奏してきました。

モリコーネ作曲、「ガブリエルのオーボエ」。


ラジオの聞ける地域は被災地ではないけど、皆の苦しい気持ちを少しでも癒せたらと考えて選曲しました。

パーソナリティーさんは、暖かいお花畑にいるみたいっていってくださいました(^^)




自分にできること。

一生懸命がんばります!