岸田首相が、能登地方に入った。
震災後、初めてのコト。
明日でちょうど2週間が過ぎる訳だけれども、この被災地入りが早いのか遅いのかは、いろいろな判断があってのコトなのだと思う。
別に首相は実践部隊じゃない訳だから、早ければいいと言う訳でもないし。
ただ過去の大震災の例からすると、阪神・淡路の時の村山さんも、東日本の菅さんもいち早く現地に入っている。
それとどうしても比べてしまう…と言うのはあるのでしょう。
行ったと言うパフォーマンスももちろん必要。
現地で被災された方からすれば、政府がしっかりと見ていてくれると言う印象を与えられるならば。
また現地で奮闘されている自衛隊の方々への配慮を含めて、行うと言うコトは、まず絶対的に必要。
でも、それよりも何をもたらすか。
それの方が全然、大事。
そもそも首相には様々な情報が入って来ているでしょうから、新たに現地に行って得られる知識などはほぼ皆無に近い。
あるとすれば、想像以上に悲惨だと言う認識ぐらいで。
ヘリで行って、とんぼ返りな訳だし、ある程度、片付けが進んだ道を行くコトになる訳だから、それすら得られるかは分からないけれど。
首相、政治家。
そのポジションにいなければできないコトは、山ほどある。
そのポジションにいる意味をどれだけ生かせるか。
結局のところ、そこに尽きる。
それさえ発揮してくれれば、訪問が早いか遅いかなんてどうでもいいような話になる気がするんだけれども、どうしても外野にいると、過去の事例と比べて、早いだの遅いだの…の話ばかり。
そうじゃなくて、国民一丸となって復興を後押ししていこう!と言う流れに、どう持っていけるのか。
そう言う意味では、阪神・淡路の時とも、東日本の時とも、今回の震災は異なっている感じがある。
先の2つの震災の時は、もっと国民が団結していたように思う。
今回は、確かに募金活動や支援活動は様々な手段で行われているけれど、どうも団結力と言う意味では劣っているような気がしてならない。
過疎が著しいエリアに新たに多額の費用を掛けてまでの復興に疑問符すら出る時代。
もちろん、それはそれで間違っていない話。
これからの日本は、地方の道路・水道などを維持していけなくなる時代な訳だから。
そうしたコトが団結力を阻んでいるんだろうか…
阪神・淡路。
東日本。
被災した人数の母数が異なるからなのかな…
どうなんだろう。
結局のところ、国民を一丸となった方向にまとめられるかどうか。
正直、今の首相には期待できない気持ちでいっぱいだけれど、自分のコトバで現地に行って感じたコトをもっと伝えて欲しい…と。
力強いコトバ。
それと実行力。
それで復興を自らリードして行って欲しい(他力本願みたいな言い方になってしまうけれど)。