秋田市で11月30日の早朝からスーパーにクマが立てこもった事件で、ようやく12月2日早朝に、立てこもっていたクマが、仕掛けていたワナに入っているのが確認され、捕獲されたとのコト。
で、また秋田市に対して抗議電話が出ているとの報道が。
抗議電話の内容としては、恐らくだが、捕獲されたクマが処分になるコトへの抵抗なのだろう。
クマを山に返せばよいと言う話。
それは事実かも知れない。
クマが再度、人里に降りてこないと言う確証があるのであれば。
既に、このクマはこのスーパーを餌場として認識している以上、それはあり得ない話ではないか。
それに対して、有効な手段がない以上、もはや、やむを得ない話だとも思う。
一応、今回の抗議電話の件数などは明らかになっていないけれども、どれだけ暇で、どれだけ脳内がお花畑なのだろう?
自分で責任も取れないのに、電話だけして抗議をすると言うのは、ナンセンス。
そもそもその電話主は、菜食主義者なのだろうか…?とすら。
もちろん、こうした意見がダメと言う訳ではないし、かわいそうと言う意見があるのは、分かるし、殺生をしたいと思う人も多くはないでしょう。
ただ今後、人との接触の可能性が極めて高いクマを、このまま放つと言う選択は、ナイと言うのは明らかであり、責任を持てないのであれば、もう地元の行動に対して、アピールするのは単なる自己満足なだけではないか。
今回の事件で明らかになったのは、やはり猟友会の存在。
少子化が著しく進行しているエリアでは、もうこの猟友会の人手もいなくなってきていると思うが、そもそも現行法に不備がある。
鳥獣保護管理法によって、麻酔を含めた銃器の使用が禁止されている。
マチナカでこうしたクマが出没した際も、警察の発表許可がない限りは、使用ができない。
つまりは主導権は、警察にある。
もっと早く捕獲できるように、システムを変えていかなければならないし、麻酔銃を撃てる人材を、多少なりとも育てていく必要もある感じ。
仕事の一部。
今までは好意でやって頂いていた側面も大きかったが、命を懸けた仕事。
その対価をしっかりと払う。
それを今の少子化の時代の中で、どうやって成り立たせていくのか。
これから加速度的に人が少なくなる中で、急務だと思うのだけれど、どうも動きが遅い。
それは地方自治体もそうだし、地域社会も。
都心部に住んでいる人からすれば、急務だと思えるんだけれど、実際は、そこまで切迫感を感じないのかな?
どうなんだろう…
そんなコトを思いつつ、抗議電話と言うのは、やはり考えられないよなぁ…とも。
そして、地方出身で地方創生にも意欲を示す石破首相には、もっと地方の課題について動いて欲しいなぁ…とも。
地方創生するにしても、まずはその地方の安全・防災が確保されなければ、先に進まない話でもありますからね。