岸田首相のご長男で、現在、秘書官を務めている岸田翔太郎氏が、2023年6月1日付で辞職する人事が、政府から発表された。
G7が終わり、この先、解散総選挙の雲行きもありそうな中での辞職。
まずはお疲れさまでした…ではある。
民間企業から、慣れない政治の世界に入ったと言うのは、やはり大変な部分もあるでしょう。
どこまで首相の支えになっていたのかは、こちら側からだと分からない部分ばかりだけれど。
辞職の理由。
それは5月24日配信の『週間文春』電子版がきっかけだろう。
この配信では、2022年12月30日に首相公邸で親族一同が集まり、公的なスペースで記念撮影などに興じていたコトが報じられている。
具体的には、ご親戚など合わせて10人以上が首相公邸に集まり、忘年会が開かれた訳だが、赤絨毯が敷かれた階段に寝そべっている写真や、新閣僚が並ぶ様子を模した写真などを撮影して楽しんだ模様。
首相公邸は、もちろん首相の私的な移住スペースもある。
だが、職務の遂行を確保するための施設であり、執務機能を備えている場所でもあり、年間で約1億6,000万円の維持費が使われている場所。
まぁ、要するに公私混同しすぎた…と言う話。
秘書官である岸田翔太郎氏については、1月に首相の欧米歴訪に同行し、公用車を使って名所めぐりやショッピングをした疑惑があったが、ほぼ似たような時期の話。
個人的には、そこまで問題視はしないかな…と言うのが、正直なところ。
確かにちょっと羽目を外し過ぎたとは思うけれど、仮に自分がその立場であれば、恐らく記念写真ぐらいは撮る。
寝そべるコトはしないけれど、新閣僚を模した写真はやりそうな気もするし。
問題なのは、まず1つ目が、誰からこの写真が漏洩したのか。
親戚だけが集まった訳じゃないのかも知れないけれど、メインは親戚なのだとすれば、親戚一同揃って脇が甘すぎると言う話。
親戚はそもそも公的な人ではない。
だけれども、1月に公用車での観光疑惑があったと言うのにもかかわらず、写真が漏れたと言うのは、親戚一同すら情報が管理できないのかな?とすら思えてしまう(あくまでも首相自身のの問題ではないけれど)。
さらに辞職のタイミングも6月1日で、ボーナス支給の基準日。
いや、確かに自分がその立場で民間企業に勤めているのであれば、同様にする可能性が高い。
だけれども、不祥事があって辞めるのだとすれば、“即時”であるべきで、わざわざ1日まで待つ必要もない。
それなりに有益な仕事をしていて、引継ぎに時間が必要と言うのであれば、分かるけれども、そうとも思えない。
そもそも公用車観光疑惑の際は、“対外用に外観を撮影した”と説明されていたけれど、その後、その写真が使われたシーンがあったのだとしたら、教えて欲しいぐらいな訳で。
やっぱり身内に甘いんだろうな。
もちろん、それは誰しもがそうだとは思う。
その身内と言うのは、血縁だけでなく、自民党にも甘いのかも知れない。
ってか、もうこんなんばっか。
しっかりと政策で話題になって欲しいわ。
でも、仮に何年か後の選挙に、岸田翔太郎氏が立候補したら、当選するんやろな。
そもそもそれが一番の問題なんだけれどもね。
この国の政治の問題点は、やっぱり有権者・野党・官僚。
この3点なんだろうな。