きっかけ | ねこねこにゃんにゃん I LOVE DOG!!!

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適当にぐだぐだと

妄想を垂れ流す


どうということもないが今年は週に1冊本を読もうと決めた
40冊くらい読んだところで、人に40冊読んだと話したら、それがなんなの?と言われた
なんだかアホらしくなって読むのをやめた

ふとした折に本屋に入ると、小林秀雄の考えるヒント3を見つけた
俺は小林秀雄ファンで、考えるヒント1は自分にとって欠かせない本であったし、久しぶりにこれは読もうと思った

まるで心が洗われるかのような気分だった
実在と時間と人間との姿を追う難しさを淡々と語られて、自分が感じる違和感を飄々と評される
そうして読書欲が復活した

大学の頃、学生に人気のあるジジイがいた
曰く、モノにより学んだことは活かせる場合もそうでない場合もある
しかし学び方を学べば、なんでも学ぶことができる
このジジイのセリフに、なるほどと追随した輩も少なくなかったが、俺はとんだ高慢な野郎だと思った

科学的と言えば聞こえばいいが、定量の名の下に己の眼や手を蔑ろにしてはいけない

善悪や社会的正義に身を任せて、他人を攻撃するのは良くないことだ

目で見て耳を澄ませて手で触れ感じ取った何かを、善悪正誤損得に履き替えて何になるだろう

この心が揺れる時がある
それは夕焼けだったり、青空だったり
山の紅葉や水溜りの波紋
本の中に見つけた答えだったりする
空に水に山と花、人の生き方や喜怒哀楽

自分だけじゃない他人も人間で、誰も間違えようと生きはしない
2度とないこの瞬間に生きる懸命さに思い及んだ時、どうしようもない自分に直面する