1. 悪魔は誰だ(2014年 韓国)

 

 

監督:チョン・グンソプ

キャスト

 オム・ジョンファ(ハギョン)

 キム・サンギョン(チョンホ)

 

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時効を迎えた幼女誘拐殺人事件がたどる結末を,「私のちいさなピアニスト」のオム・ジョンファと「殺人の追憶」のキム・サンギョン共演で描いた骨太サスペンス。15年前,娘を何者かに誘拐され殺されてしまった母親ハギョンは,犯人逮捕を願って自ら情報を集め続けていた。そんな彼女のもとを担当刑事チョンホが訪ね,事件が間もなく公訴時効を迎えることを告げる。時効まで残り5日に迫るなか,事件現場に一輪の花が置かれているのを見つけたチョンホは,これを手がかりに捜査を再開。犯人を確保寸前にまで追いつめたものの取り逃がし,事件は時効を迎えてしまう。それから数日後,15年前と全く同じ手口の事件が発生し…。オム・ジョンファが愛する娘を失った母親役を熱演し,韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞で最優秀主演女優賞を受賞した。(「映画.com」より)

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 この映画はなかなか面白かった。邦題の通り,「悪魔」=犯人を捜す映画である。終盤まで「悪魔」がよく分からず,分かったときには「エ~,お前だったの!」という驚きで終わるのだが,ひねりのきいたドンデン返しである。若干無理な箇所はあるが,それはミステリー作品にはつき物。構成がしっかりしているので,あまり気にはならなかった。

 

ストーリー展開 ★★★★

どんでん返しのインパクト ★★★★☆

伏線の回収 ★★★★

サスペンスとしての満足度 ★★★★

 

★1つが1点。☆は0.5点。5点満点。

 

 

2.  search #サーチ2(2023年 アメリカ)

 

 

監督:ウィル・メリック&ニック・ジョンソン

キャスト

 ストーム・リード(ジューン)

 ヨアキム・デ・アルメイダ(ハビ)

 ケン・レオン(ケヴィン)

 エイミー・ランデッカー(ヘザー・ダモア)

 ニア・ロング(グレイス)

 

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パソコンの画面上で物語が展開していくという斬新なアイデアと巧みなストーリーテリングでスマッシュヒットを記録したサスペンススリラー「search サーチ」のシリーズ第2弾。

 

ロサンゼルスから遠く離れた南米・コロンビアを旅行中に突然消息を絶った母。デジタルネイティブ世代である高校生の娘ジューンは,検索サイトや代行サービス,SNSなど使い慣れたサイトやアプリを駆使して母の捜索を試みる。スマホの位置情報や監視カメラ,銀行の出入金記録など,人々の行動・生活がデジタル上で記録されている現代,母を見つけることは簡単と思われたが,一向に行方をつかむことができない。そればかりか,不可解な出来事はすぐさまSNSで拡散され,憶測ばかりが広がっていく。不確かな情報に翻弄されながらも,真相をつかもうとするジューンだったが…。

 

前作の監督・脚本を手がけたアニーシュ・チャガンティが今作では原案・製作を務め,前作の編集を担当したウィル・メリックとニック・ジョンソンが共同で監督を務めた。ジューン役は「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党,集結」「透明人間」などに出演してきたストーム・リード。(「映画.com」より)

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 ロサンゼルスに住む少女がコロンビアに行って行方不明になった母を探す話から始まる。一昔前の映画なら自分もコロンビアに行って,母が泊まっていたホテルの従業員に母についての情報を聞いて…となるのだが,それがすべて自分の部屋にあるPC上で行われ,その他の情報も現場に行くことなくPCのキーを押すことで物語がドンドン進んでいく。その分,展開は速いのだが,ITに不慣れなジジイにはついていくのがチトきつい。「オイオイ,待て待て」と思っている間に「エ~,この人死んじゃうの」となって話が急展開。まあ,最後は「そうなんだ…」でオシマイ。

 前作の「サーチ」の評判が良くて第2作目の公開となったわけだが,大抵のケースと同様,PART1には及ばなかった。PART1よりPART2の方がよかったのは私の知る限りでは『ゴッドファーザー』ぐらいか…。

 

ストーリー展開 ★★★

どんでん返しのインパクト ★★

伏線の回収 ★★★☆

サスペンスとしての満足度 ★★★

 

★1つが1点。☆は0.5点。5点満点。