本日3月29日,日本プロ野球が開幕する。昨年のWBC 以来,メディアではプロ野球と言えばMLBしかないかのような扱いで,特に大谷翔平をめぐる異常とも言えるワイドショーの報道の仕方はこの国のメディアの劣化ぶりが如実に表れていて辟易させられる。もちろん,大谷翔平が不世出の野球選手であることは誰もが認めているところであり,私も彼の活躍には拍手をおくっているファンの一人ではあるが,その一挙手一投足を事細かに報道する姿勢には彼を単なるアイドルとしてしか見ていないのではないかと思われて,逆に大谷に対して失礼ではないかと思うのである。

 

 さて,NPBの開幕であるが,私はこの3年間コロナ禍であまり外出しなかったこともあってテレビでオリックスバファローズのほぼ全試合を観戦してきた。ラッキーなことに過去3年間オリックスバファローズはリーグ優勝3回,日本一1回という成績であった。オリックスバファローズの一番の魅力は,若い選手が中心のチームで彼らが伸び伸びと自由に野球をしているところだろう。私の一推しは三塁手の宗佑磨だが,何と言っても彼の魅力は身体能力の高さを活かした華麗な守備である。3年連続でゴールデングラブ賞を受賞したが,これには誰もが異論がないであろう。ただ,攻撃面に関しては昨年の成績はいかにも物足りなかったと言わざるを得ない。3年連続でベストナインにも選出されたが,2021年,2022年は納得できる成績であったのに対し,昨年は他に優秀なライバルがいなかったことにも助けられた感が強い。今年は攻撃面でも少なくとも打率2割8分以上,できれば初の3割打者になることを期待したい。

 

 

今年の展望

 今年のオリックスに関してはよく言われていることだが,投手陣では絶対的エースの山本由伸がMLBに移籍し,山崎福也がFAで日本ハムに移籍した穴をどのように埋めるかが最大の課題である。昨年,山本は16勝6敗,山崎は11勝5敗という成績を残し,二人合わせると27勝11敗で貯金16であった。現在の投手陣でこの貯金16を埋め合わせるのはまず不可能である。ただ,昨年のオリックスは86勝53敗4分という圧倒的な数字を残し,2位ロッテに15.5ゲーム差を付けて優勝したが,今年はそこまでの数字は不可能だとしても,仮に山本と山崎が登板した38試合を19勝19敗で戦えたならば,78勝61敗4分となり,優勝争いができるであろう。そのためにはローテーション投手のうち,宮城,山下,東,田嶋の4人で昨年より12勝~13勝の上積みが必要だが,西川の加入で打線は確実に昨年より厚みが増したので,この数字は可能だと見たい。ただ,ここに来て主力選手に故障や不調が目立つのが不安であり,特に中川圭太を欠いて開幕を迎えなければならないのは気がかりである。

 

とりあえず,本日のスタメンを予想してみた。

1.太田(4)

2.宗 (5)

3.西川(7)

4.頓宮(3)

5.森 (DH)

6.紅林(6)

7.杉本(9)

8.福田(8)

9.若月(2)

 

予告先発 宮城

 

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発表された実際のスタメンは以下の通り。当たったのは頓宮と紅林だけ。しかも,頓宮はDHでの出場だし。ほとんどハズレています。宗が5番。中川欠場で苦心のオーダーですね。

 

1.西川(7)

2.西野(4)

3.森(2)

4.頓宮(DH)

5.宗 (5)

6.紅林(6)

7.T-岡田(3)

8.杉本(9)

9.廣岡(8)

 

先発投手 宮城