満徳寺資料館で千姫展 太田 大河実現へ28年ぶり
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群馬:満徳寺資料館で千姫展 太田 大河実現へ28年ぶり :地域ニュース : 読売新聞 配信より
徳川家康の孫の千姫と、江戸時代に「縁切寺」として知られた太田市徳川町の満徳寺ゆかりの品を集めた企画展「千姫と満徳寺」が4日、同寺跡地の市立縁切寺満徳寺資料館で始まる。同館が千姫をテーマにした企画展を開くのは28年ぶり。千姫が主人公のNHK大河ドラマの実現を目指して連携する茨城県常総市の千姫の 菩提
寺の協力も得て、計13点を展示する。
千姫は江戸幕府2代将軍秀忠の娘。幼くして豊臣秀頼と結婚し、豊臣家が滅んだ大坂夏の陣で大坂城の落城前に助け出された。
その後、千姫は豊臣家との縁を切るため、尼寺の満徳寺に入門。寺は幕府に縁切寺として認められ、1872年(明治5年)に廃寺になるまで男女差別が厳しかった時代に多くの女性を救済したという。
この寺の跡地を利用した資料館は千姫ゆかりの品を所蔵し、1997年にも「千姫展」を開催した。
今回は太田市が昨年9月、千姫を主人公にしたNHK大河ドラマの実現を目指す自治体でつくる団体に加わったことから誘致活動を盛り上げようと開催を決定。千姫が大坂から持ち帰ったとされる愛用の切り金細工「伝千姫遺愛の愛染明王」やその姿を今に伝える「千姫姿絵」の複製画のほか、菩提寺の弘経寺から借りた千姫が家康から贈られ、実際に使っていたとされるすずり「双龍紋硯(紫龍石の硯)」など同寺所蔵の品7点を展示する。
企画担当の福島繁さん(46)は「この機会に歴史的な資料をぜひご覧いただきたい」と来場を呼びかけている。
12月14日まで。午前9時30分~午後5時。入館料は一般200円、中学生以下無料。原則月曜休館。問い合わせは、同館(0276・52・2276)へ。
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第117話 津和野藩主 酒井出羽守
矢野 健太郎 専門研究員
(2024年4月3日投稿)
津和野藩主というと亀井家を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。
しかし、江戸時代最初の藩主は「坂崎出羽守直盛」《さかざきでわのかみなおもり》です。
直盛は宇喜多家の出身でしたが、家督相続争いで家を離れて徳川家康に仕え、
関ヶ原の戦いの功績で津和野藩主となり、坂崎を名のりました。
津和野においては、城の大改築や城下町の整備などに力を注ぎ、近世の津和野の基盤を作ったとされています。
その後、大坂の陣においても、家康の孫で豊臣秀頼の妻であった千姫を
家康のもとまで護送するなどの功績を上げました。
しかし、1616年、千姫と本多忠刻《ただとき》との婚姻の際に、
千姫を奪おうとしたとされる「千姫事件」の後に死去し、坂崎家は断絶となりました。
そして、つぎの津和野藩主が亀井政矩《まさのり》でした。
写真の古文書は、津和野藩主が坂崎家から亀井家へと替わる際に作成されたもので、
①は元和3年(1617)に亀井家が預かった武具等の目録、
②は元和5年にこれらの武具等が亀井家から「酒井家」へ引き渡された際の請取書と考えられる古文書です。
①酒井出羽守城鉄炮并武具目録(古代出雲歴史博物館蔵)
②[酒井出羽守武具其外請取状](古代出雲歴史博物館蔵)
いずれの文書にも冒頭に「酒井出羽守」と書かれています。つまり、大名の公的な文書のなかで酒井出羽守の名称が使用されているのです。
当初、津和野藩主は坂崎家だと思っていた私には「酒井」は疑問だったのですが、少し調べてみると、『津和野町史』でも後年の編纂《へんさん》史料などで酒井を名乗ったということが紹介されています。
また、山口県文書館所蔵の「豊石御預り地石高其外」という幕末期の史料には「大坂陣之時、出羽守功名あり、此時坂崎を改めて酒井を賜り、酒井出羽守と言」との記述があり、大坂の陣での功績により酒井姓を賜ったとされています。
一方で、幕府の史書である『徳川実紀』の千姫事件の記述には「石見国津和野城主坂崎出羽守孝親」(孝親は誤りかと思われますが詳細は不明です)とされており、酒井出羽守を名乗っていたかどうかは定かではありませんでした。
しかし、今回紹介した史料は元和期の一次史料であることから、当時の人々が自他ともに酒井出羽守であると認識していたことが明らかになったといえるでしょう。
また、受け渡しが行われた武具は、大砲・銃など1020丁、弓545丁、鑓《やり》545本などであったことからすると、元和5年においても、断絶したとされる坂崎家こと酒井家が何らかの形で存続していた可能性も考えられます。
深まるばかりの「酒井出羽守」の謎について、今後も追跡していきたいと思います。
〇 香淳皇后のご生涯と作品 追悼展 [図録]
日本赤十字社 (編),朝日新聞社 (編)/朝日新聞社
〇 上皇陛下と美智子さま 90年の歩み (TJMOOK)
宝島社
〇 小泉信三―天皇の師として、自由主義者として (中公新書)
小川原正道/中央公論新社
〇 小泉信三エッセイ選 2 私と福澤諭吉
小泉 信三,山内 慶太,神吉 創二,都倉 武之,松永 浩気/慶應義塾大学出版会
〇 福沢諭吉の横顔 (Keio UP選書)
西川 俊作 /慶應義塾大学出版会
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