アマチュア無線100周年へ 体験運用で敷居低く、趣味から社会貢献まで活用の場広がる
AMノスタルジー番外編
![]()
アマチュア無線100周年へ 体験運用で敷居低く、趣味から社会貢献まで活用の場広がる AMノスタルジー番外編 - 産経ニュース
配信より
AMラジオが今年100周年を迎えたのに続いて、アマチュア無線も100年の節目が間近に迫っている。
国内のアマチュア無線局は平成6年度の約136万局をピークに減少が続き、現在は4分の1に落ち込んでいるが、
近年は総務省がアマチュア無線をワイヤレス人材育成の入り口に位置づけ、
資格がなくても交信体験を可能にするなど敷居を低くしている。
趣味だけでなく社会貢献にも活用の場は広がり、関係者はかつての隆盛の復活を目指す。
「体験」可能に
「体験運用の参加者は女性が多かったみたいです。女性の方が話すことに対して抵抗感が少なく、好奇心旺盛なんでしょうね」
大阪・関西万博の会期中、会場内に設置された特別記念局の体験運用について、アマチュア無線機器を製造・販売するアイコム(大阪市)の社員、坂本実優さん(25)はそう話す。日本アマチュア無線連盟(JARL)によると、万博期間中に約2600人が体験運用に参加。国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する大西卓哉飛行士と子供たちとの交信イベントも開催された。
この体験運用は、以前のアマチュア無線にはなかったものだ。運用にはアマチュア無線技士の国家資格が必要だが、令和5年3月までの段階的な制度改正で、有資格者の監督の下なら、手続き不要で体験運用が可能になった。
映画や歌にも登場

国内のアマチュア無線局数は、平成6年度まで急カーブで上昇した。その最後の原動力となったのは昭和62年公開の映画「私をスキーに連れてって」で、雪山で仲間との連絡にアマチュア無線が使われたことで注目された。また、交信相手への呼びかけを曲名にしたシンガー・ソングライター、中島みゆきの「C.Q.」を収録したアルバム「歌でしか言えない」が発売されたのは平成3年だ。

局数が減少に転じた大きな理由は、携帯電話の普及だった。現在のJARL会長、森田耕司さん(70)はNTTドコモ出身で、携帯の普及が与える影響を当時、複雑な思いで見ていたという。
「話したい相手と確実につながるだけが目的なら、携帯電話でいい。アマチュア無線は、時間帯や季節、太陽活動などが電波に与える影響を想定しながら無線機を操作して、遠距離の見知らぬ人と交信できる。その楽しみ方を知らずに去っていく人が多いことを、残念に思っていました」
制度改正相次ぐ
局数の減少は続いているが、JARLの会員数は令和2年度、一時増加に転じた。アイコムの広報は「コロナ禍の巣ごもり需要に加えて、アマチュア無線をかつてやっていた人たちの定年退職時期が重なり、思い出してくれたという話も聞こえてきます」と話す。

また、電波法施行規則の改正などで、アマチュア無線が「もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う」活動のほかに、社会貢献活動が追加され、災害や地域イベントなどのボランティア活動で使えることが明確化された。
先述の体験運用について総務省は、「交信体験をきっかけに、グローバルに活躍する将来の技術者・研究者が育っていくことが期待されている」としている。
ネット時代の存在意義
来年設立100周年を迎えるJARLは今年7月、特設サイトを開設。来年は記念式典などを開催し、アマチュア無線の「復権」をアピールする構えだ。その足元は制度的に整ったように見えるが、運用には国家資格の取得が必要で、無線機の購入というハードルがあることは変わっていない。SNSなどネット全盛の時代に、アマチュア無線の存在意義を伝えられるのか。
森田さんは「CDよりアナログ盤を好む人がいるように、『ひと手間かける』楽しさがアマチュア無線にはある。また、災害時には非常に有効なツールとして活用できるのは間違いない。自分の地域の社会貢献のツールとしても、アマチュア無線の魅力をアピールしていきたい」と話している。(鵜野光博)
私のコメント : 令和7年10月31日、AMラジオが今年100周年を迎えたのに続いて、アマチュア無線も100年の節目が間近に迫っている。国内のアマチュア無線局は平成6年度の約136万局をピークに減少が続き、現在は4分の1に落ち込んでいるが、近年は総務省がアマチュア無線をワイヤレス人材育成の入り口に位置づけ、資格がなくても交信体験を可能にするなど敷居を低くしている。
電波法施行規則の改正などで、アマチュア無線が「もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う」活動のほかに、社会貢献活動が追加され、災害や地域イベントなどのボランティア活動で使えることが明確化された。総務省は、「交信体験をきっかけに、グローバルに活躍する将来の技術者・研究者が育っていくことが期待されている」としている。
令和7年10月31日、広島県広島市中区西白島町11−9 東京法令出版株式会社 (出版社)中国営業所 担当者 かわの 様と東京法令出版株式会社 九州支社 等との対応があり、私のもとに、連絡が入り、対談した。
〇 親子で楽しむアマチュア無線入門: 初めての交信から防災まで (メタビジョン出版)
星川達郎/
〇 アマチュア無線と災害サバイバル ― 電波で守る命と暮らし: 停電・ネット遮断でも通信できる!“いざ”に備える無線の知恵と技術 メタビジョン出版/
〇 観光交通ビジネス
塩見英治,堀 雅通,島川 崇,小島克己/成山堂書店
〇 観光ビジネス未来白書: 統計に見る実態・分析から見える未来戦略 (2024年版)
加藤弘治,加藤弘治/同友館
〇 事例探究ワークブック はじめて学ぶ観光ビジネス編
実教出版編修部/実教出版




