群馬県 財源が毎年不足 3年後には「基金」枯渇見通し

 

群馬県 財源が毎年不足 3年後には「基金」枯渇見通し | NHKニュース  配信より

 

県は、少子高齢化に伴う社会保障関係費の増加などによって、財源が毎年400億円前後不足し、3年後の2028年度には貯金にあたる「基金」が枯渇するという見通しを示しました。


県は事業の見直しや効率化など行財政改革を進め、状況の改善を図ることにしています。

 

これは、山本知事が16日の会見で明らかにしました。

 

それによりますと、2030年度までの「中期財政見通し」は、少子高齢化に伴って、医療や介護など社会保障関係費が増加しているほか、物価の上昇や長寿命化する県有施設の改修などに伴って、来年度以降は毎年400億円前後の財源が不足するということです。

 

その結果、貯金にあたる「基金」は、昨年度の833億円から財源不足を解消するために取り崩しを続けた場合、3年後の2028年度には枯渇する見通しです。

 

このため、県では、借金にあたる「県債残高」を発行し、不足する財源に充てなければならない見通しです。

 

県では今後、事業の見直しやデジタル化による生産性の向上などを進め、状況の改善を図ることにしています。

 

山本知事は会見で「大規模災害などの緊急事態に対応できる持続可能な財政基盤を構築していくために引き続き、基金残高の安定的な確保に取り組む」と述べました。