住宅56棟浸水、宇部市に災害救助法適用 山口・長門でも

山口新聞 電子版配信より

 

住宅56棟浸水、宇部市に災害救助法適用 山口・長門でも(山口新聞 電子版) - Yahoo!ニュース 配信より

 

山口県内は9日から断続的に続く雨のため、けが人や床下浸水などの被害が出た。県は10日、大雨被害が出る恐れのある宇部市に災害救助法を適用したと発表した。  

 

県防災危機管理課によると、阿武町の国道191号で起きた土砂崩れで軽乗用車を運転していた70代男性が軽傷を負ったほか、宇部市で住宅の床上・床下浸水が56棟、山口市で床下浸水3棟、長門市で床下浸水1棟が確認された。下関市では係留中の船舶1隻が転覆した。 

 

■被災者対応配慮 金融機関に要請 

 

山口財務事務所・日銀下関  中国財務局山口財務事務所と日銀下関支店は12日、災害救助法が適用された山口県宇部市の被災者らに対し、状況に応じて金融上の措置を適切に取るよう金融機関などに要請した。  

 

通帳や印鑑を紛失した場合や定期預金、積み金の期限前の払い戻しに応じることや、損傷した紙幣や貨幣の引き換えに対応すること、応急資金の需要などを踏まえた融資相談所の開設や審査に提出する書類を必要最小限にするなどの対応を求めている。  

 

証券会社や保険会社などにも印鑑などを紛失した被災者への対応や、迅速な保険金の支払いなどに配慮するよう要請している。

 

 ■生命保険会社も「特別取り扱い」  

 

生命保険協会は、災害救助法が適用された山口県宇部市の保険契約者に対し、各生命保険会社が特別取り扱いをするとした。  

 

申し出により、保険料払い込みの猶予期間を最長6カ月延長。保険金や給付金、契約者貸付金の支払いに関する必要書類を一部省略するなど簡易、迅速に取り扱う。詳細は加入している生命保険会社への問い合わせを呼びかけている。

 

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