中国地方 雨で地盤緩む 12日夕方にかけ土砂災害に厳重警戒
08月12日 12時41分
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前線の影響で、中国地方では今月9日から断続的に雨が降り、
山口県下関市では、降り始めからの雨量が400ミリを超える記録的な大雨となりました。
大気の非常に不安定な状態は続く見通しで、
これまでの雨で地盤が緩んでいる所があるため、
気象台は、12日夕方にかけて土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。
気象台によりますと、前線の影響で中国地方は今月9日から断続的に雨が降り、
特に山口県西部では10日、線状降水帯が発生して記録的な大雨となりました。
今月9日の降り始めから12日午前11時までの雨の量は、
▽下関市で443.5ミリ、
▽宇部市で376ミリ、
▽美祢市で354ミリと
各地で300ミリを超える記録的な大雨となったほか、
▽島根県吉賀町で254.5ミリ
▽広島市で229.5ミリなどとなっています。
これまでの雨で、
▽山口県下関市には土砂災害警戒情報が発表されているほか、
▽山口県や島根県に大雨警報が発表されている地域があります。
前線は13日にかけて西日本の日本海側に停滞する見込みで、
中国地方は大気の非常に不安定な状態が続く見通しです。
12日の1時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽山陰で30ミリ、
▽山陽と山口県で20ミリと予想されています。
また、13日正午までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで
▽山口県で30ミリ、
▽山陽と山陰で20ミリと予想されています。
これまでの大雨で各地で地盤が緩んで少しの雨でも土砂災害が発生するおそれがあり、
気象台は12日夕方にかけて、土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。
【中国地方のJR 12日も一部で運転取りやめ】
大雨による交通への影響です。
JR山陽本線は、長府駅と新下関駅の間でのり面が崩れているため、
新山口駅と下関駅の間で12日始発から終日、運転を取りやめ、
山陽新幹線による代替輸送を行っています。
また、始発から運転を見合わせているのは、
山陰本線の益田駅と下関駅の間、
山口線の宮野駅と益田駅の間、
芸備線の東城駅と備後西城駅の間
と三次駅と広島駅の間、
呉線の三原駅と広駅の間、
それに、
宇部線と小野田線、岩徳線
のいずれも全線です。
JR西日本はホームページなどで最新の運行情報を確認するよう呼びかけています。