南海トラフ地震に備える九州・四国沖の海底観測網「N―net」完成…緊急地震速報や津波警報などに活用

読売新聞オンライン 配信より

 

南海トラフ地震に備える九州・四国沖の海底観測網「N―net」完成…緊急地震速報や津波警報などに活用(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース 配信より

 

観測データを受信する串間陸上局(宮崎県串間市で)

 

南海トラフ地震に備える九州・四国沖の海底観測網「N―net」が完成し、

 

防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は14日、

 

観測データを受信する宮崎県串間市の串間陸上局の記念式典を市内で開いた。

 

気象庁の緊急地震速報や津波警報などの発表に活用される。

 

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観測網の空白域だった九州・四国沖で、2019年から研究所が整備を進めていた。

 

沖合と沿岸の2系統で、串間市と高知県室戸市の両陸上局を結ぶ計1640キロの海底ケーブルを設置。

 

地震計や水圧計を積んだ観測装置36台とケーブルをつなぎ、観測データを両陸上局に送る。事業費は175億円。

 

 観測網により、地震は最大20秒、津波は同20分早く検知可能になった。

 

式典で、研究所の青井真・巨大地変災害研究領域長は

 

「海域で起こることを詳細に捉え、地震や津波の情報をより早く正確に提供できるようになる」

 

と話した。

 

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