自民、支持率改善と国民民主失速で「衆参ダブル選」論 首相は「まだ逆転しないんだな…」
産経新聞配信より
自民、支持率改善と国民民主失速で「衆参ダブル選」論 首相は「まだ逆転しないんだな…」(産経新聞) - Yahoo!ニュース 配信より
自民党内では、内閣不信任決議案提出を受けて衆院を解散し、
夏の参院選に合わせて衆院選を行う「衆参ダブル(同日)選」論が強まっている。
この機に与党過半数割れという衆院の苦境の打開を目指すべきだという主張だ。
背景には、小泉進次郎農林水産相のコメ価格高騰対策が好感されて内閣支持率が回復基調に入り、
一方で国民民主党が失速した現状がある。
■野田氏「首相は自信を持っている」 11日の党首討論を見た参院幹部は、立憲民主党の野田佳彦代表が内閣不信任案を出すか否かは読めないと語った上で「首相は自信を持っている」と印象を語った。 首相は、支持率がさらに改善すれば、衆参ダブル選で「勝算アリ」と踏んでいるのかもしれない。9日夕、国会内の一室に自民の最高幹部を集めた首相は、政策責任者の小野寺五典政調会長の顔を見てこう語った。 「まだ支持率が(不支持率を)逆転しないんだな」。その場で、参院選の最重要公約に「15年後に平均所得を5割以上増やす」との目標を明記するよう指示した。
■潮目を変えた小泉農水相 潮目を変えたのは、5月21日に農水相に就いた小泉氏。随意契約による備蓄米放出を決断し、コメの平均店頭価格は2週連続で下がっている。6月の支持率は改善し、NHK調査では6ポイント上昇した。自民中堅は「コメ価格が下がるのが一番の選挙対策」だと語る。 半面、自民の保守票の相当数を奪うとみられている国民民主の支持率は下落基調に入った。過去の不倫問題などを抱える山尾志桜里元衆院議員の擁立を決めたことに批判が噴出し、11日、公認見送りに追い込まれた。 これまでも参院自民では「ダブル選なら衆院議員の運動量が増え、参院選にプラス」との期待感があるが、最近はさらに強まっている。少数与党の政権運営は難しい。予算や重要法案を成立させるためにその都度、野党の主張を聞き入れて賛成を取り付ける必要があるからだ。ある自民幹部は「衆院解散してくれれば楽だ。全部リセットされるから」と語った。
(田中一世、小沢慶太)
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