【高齢者向け】自転車の安全な乗り方|高齢者の交通安全|Honda公式サイト
自転車で走る場所(70歳以上の方の場合)
70歳以上の方が運転する自転車は、歩道を通行することができます。歩道を通行するときは、歩行者が優先です。
歩道の車道寄りの部分を通行しましょう。歩道がない道路など、車道を通行するときは、左側端を通行しましょう。
ハンドルの先端の高さとサドルの面の高さの差が10cmくらいになるように調整してください。
夜間の走行の際、よりクルマから発見されやすいように、反射材を活用しましょう。
サドルに腰をおろし、両足がしっかり地面に着いて、膝がほんの少し曲がる高さにサドルの高さを合わせましょう。
高齢者が自転車に乗る時の注意点
自転車で道路を横断するときは
高齢者の場合、自転車の乗車に必要なバランス能力(平衡感覚)は、加齢とともに低下すると言われています。特に発進時はバランスをくずし加速に時間がかかる場合があります。せっかく安全確認をしても、この間にクルマが近づいてくることもあるのです。そのため、道路を横断するときは自転車を降りて安全確認。そして、自転車を押して横断しましょう。
自転車も保険に加入しましょう
自転車と歩行者が接触する交通事故は、年々増加傾向にあります。
中には、歩行者が死亡してしまうケースも起きています。
多くの都道府県で自転車保険への加入が義務付けられています。自転車購入店などに確認し、自転車保険に加入しましょう。また、自転車保険に加入している方も、保険期間が切れていないか定期的に確認してください。
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自転車交通違反に「青切符」来年4月からの方針 反則金の額は…
警察庁は自転車の交通違反に対して、車やオートバイと同様に反則金の納付を通告するいわゆる「青切符」による取締りを来年4月1日から行う方針を固めました。反則金の額については携帯電話を使用しながら運転するいわゆる「ながら運転」を1万2000円とするなど、違反によって異なっていて、警察庁はパブリックコメントを実施したうえで、政令を改正することにしています。

自転車が関係する事故は増加傾向にあり、去年、成立した改正道路交通法では自転車の交通違反に対して車やオートバイと同様に反則金の納付を通告し、納めれば刑事罰が科されない、いわゆる「青切符」による取締りが導入されることになりました。
この制度について、警察庁は来年4月1日から施行する方針を固め、「青切符」の対象となる113の交通違反について、反則金の額の案をまとめました。
警察庁は25日からパブリックコメントを実施したうえで政令の改正を行い、来年4月の施行後は重大な事故につながるおそれのある違反について重点的に取締りを行う方針です。
自転車の交通違反 反則金額の案

警察庁がまとめた主な自転車の交通違反に対する反則金の額の案です。
車やオートバイでも反則行為となっている違反については、原付きバイクと同じ額になっています。
また、自転車に固有の違反行為については、新たに反則金の額を設定しています。
▽携帯電話を使用しながら自転車を運転する、いわゆる「ながら運転」は1万2000円
▽遮断機が下りている踏切に立ち入ることは7000円
▽信号無視は6000円
▽逆走や歩道通行などの通行区分違反は6000円
▽一時不停止は5000円
▽ブレーキが利かないなど、制動装置の不良は5000円
▽傘を差したり、イヤホンを付けて音楽を聴いたりしながら運転するなど、都道府県の公安委員会で定められた順守事項に違反する行為は5000円
▽無灯火は5000円
▽並んで走行する並進禁止違反は3000円
▽2人乗りは3000円

重大な事故につながるケース相次ぐ

「青切符」による取締りを行う反則金制度を導入する背景には、交通事故全体の件数が減少傾向にある中で、自転車の交通違反が重大な事故につながるケースが相次いでいることがあります。

警察庁によりますと、去年、自転車が関係する事故は6万7531件で、前の年より4808件減りましたが、依然として高い水準が続いています。
このうち、自転車乗車中の事故で死亡した324人のうち、82%あまりにあたる266人には、自転車側にも前方不注意や信号無視、一時不停止などの法令違反が確認されたということです。
また、去年1年間の自転車の交通違反での検挙件数は、一時不停止が2万1833件で最も多く、信号無視が2万1088件、遮断機が下りている踏切に立ち入る違反が3220件、右側通行が1251件、傘を差したりイヤホンを付けて音楽を聴いたりしながら運転するなど都道府県の公安委員会で定められた順守事項の違反が718件などとなっています。
市民の反応は
警察庁の方針について東京・世田谷区の三軒茶屋で聞きました。
30代の男性は「自転車に免許は必要ないが、『車両に乗っている』という意識は必要だと思う。罰金によって危険な運転が減ってくれればいい」と話していました。
90代の女性は「歩道を歩いていると、スピードを出した自転車が後ろから来て危険な場面もある。高齢者は体当たりをされたら大きなけがをするので、導入に賛成だ」と話していました。
ふだんから自転車を利用しているという70代の男性は「車道を自転車で走っていると、停車している車のドアが急に開いたときなど非常に危険で命にも関わる。状況によっては歩道を走行してもいいケースを設けるなど、柔軟な運用が必要だと思う」と話していました。
また、同様にふだん自転車に乗るという50代の女性は「全体的に反則金額が高すぎる。自転車のライトが切れてしまい、警察に注意されたことがある。安全が大事なので取り締まりは必要だと思うが、無灯火で5000円は高いのではないか」と話していました。
警察庁長官 “制度施行までに丁寧に周知”

自転車の交通違反に対する反則金の額の案がまとまったことについて、警察庁の楠芳伸長官は24日の会見で、「自転車も自動車と同様に車両であり、基本的な交通ルールを順守する必要があることや、悪質・危険な違反行為については反則金の対象となることを周知し、自転車の安全な運転を促していくことが大変重要だ」と述べ、制度の施行までに丁寧に周知していく考えを示しました。