「檀ふみ」特集
ラマでは芯のしっかりした女性を長年演じてきた檀ふみさん、クイズ番組でも親しまれてきました。父は作家・檀一雄、叔父は映画の撮影所長で、撮影所で高倉健と会い、その格好良さにひかれたのが1972年の映画デビューのきっかけだったとか。以後、『男はつらいよ』シリーズなどで清純派女優としての評価を確立しました。演じた役柄でご本人が最も気に入っているのは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を主人公にした『日本の面影』(1984年)の小泉セツ役だそうです(残念ながら動画は配信していません)。檀さんの活躍する番組を集めてみました。
連想ゲーム 1969~1991年
キャプテンが出すヒントから連想して正解を答えるクイズ・ゲーム番組で、回答者が男女に分かれて点数を競いました。1968年に始まった『みんなの招待席』の1コーナーから独立して22年間も続き、NHKの看板番組の一つになりました。初代の紅組キャプテンは中村メイコ、白組キャプテンは加藤芳郎でした。過去の珍ヒント・名回答を、司会の徳田章アナウンサーは、ヒント「軽い刀」→正解「思いやり」(重い槍)、女優の檀ふみさんは、ヒント「お皿型」→自分の胸をちらっと見て「胸」と答えたが正解は「UFO」だった、と回想しています。


クイズ面白ゼミナール 1981~1988年
鈴木健二アナウンサー扮する「主任教授」が、ゲスト解答者の「学生」たちに出題するという、大学の講義に似せた形式のクイズ番組です。毎回、鈴木アナの「知るは楽しみなり…」という決まり文句で始まり、「歴史クイズ」「教科書クイズ」「ゼミナールクイズ」が出題されました。1982年9月12日に記録した視聴率42.2%は、ビデオリサーチ社の調査では日本のクイズ番組史上最高視聴率でした。


ドラマ 男子の本懐(ほんかい) 1981年
第一次世界大戦後の日本は慢性的不況に苦しんでいました。ライオン宰相と呼ばれた首相・浜口雄幸(北大路欣也)と日銀総裁を経験した蔵相・井上準之助(近藤正臣)は、この難局を乗り越えるため金解禁と緊縮財政政策を断行しようとします。しかしそれは軍縮を伴うものだったため、二人は軍の一部から反発を買い、相次いで右翼に襲撃されて命を落としました。史実に基いたこのドラマは、二人の政治家としての「本懐」と悲劇的な運命を描き、人の生き方と政治のあり方を鋭く問いかけました。檀ふみが浜口夫人を、藤真利子が井上夫人を演じています。第36回芸術祭優秀賞受賞作品です。


月曜ドラマシリーズ 盲導犬クイールの一生 2003年
ラブラドール・レトリーバーのクイールが、親代わりの人間たちに慈しまれ、視覚障害者と交流しながら盲導犬として生きてゆく日々を描いた、心温まるドラマ。実在の盲導犬を取り上げた秋元良平・石黒謙吾のベストセラーが原作です。クイールの親代わり=「パピーウォーカー」の仁井夫妻を沢口靖子と勝村政信が、ブリーダーの水戸レンを檀ふみが、次第にクイールとの絆を強めてゆく利用者の渡辺満を玉置浩二が演じました。
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「グラントワ象徴する人」 職員や担当学芸員が澄川さん悼む
「グラントワ象徴する人」 職員や担当学芸員が澄川さん悼む | 山陰中央新報デジタル 配信より
澄川喜一さんが17年間センター長を務めた、島根県芸術文化センター・グラントワ(益田市有明町)で22日、会見があり、澄川さん関連の企画展を手がけるなど、関わりが深かった担当学芸員らが「ぽっかり心に穴があいたようだ」と死を悼んだ。
澄川さんは1991年、グラント...