[皇室点描]貞明皇后 育まれた慈しむ心
[皇室点描]貞明皇后 育まれた慈しむ心 : 読売新聞 配信より
貞明皇后の幼少期の襦袢と白足袋(大河原章雄氏蔵)
大正天皇の 后 貞明皇后は九條家に生まれてすぐ、東京・高円寺の農家に預けられた。
華族にはわが子を里子にだす習わしがあった。
皇后が4歳まで過ごした杉並の区立郷土博物館がこのたび、特別展を企画した。
里親となった地元の大河原家が所蔵している玩具の太鼓や 襦袢、足袋など、
皇后ゆかりの品々が会場に並んでいる。
ものごころ しらぬほどより 育てつる 人のめぐみは 忘れざりけり
里親への感謝を込め、皇后が和歌をしたためた色紙もあった。
皇族も 編纂に協力した伝記によると、純朴で働き者の里親夫婦は、
わが子同様にしつけ、愛情を注いだという。
武蔵野の自然と人情に包まれ、皇后は成長した。

大正天皇に嫁いだ貞明皇后は、差別に苦しむハンセン病患者や
人知れず社会に尽くす灯台守を支援したことで知られる。
100年前の関東大震災では、被災した人々の救護の先頭に立った。
震災後に訪れた乳児院でかがみ込み、人々を見舞う皇后の写真が展示されていた。
幼くして世情に触れ、育まれた慈しみの心が、懇ろなたたずまいから伝わってきた。
(編集委員 沖村豪)
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私のコメント : 令和7年3月22日、大正天皇に嫁いだ貞明皇后は、差別に苦しむハンセン病患者や人知れず社会に尽くす灯台守を支援したことで知られる。100年前の関東大震災では、被災した人々の救護の先頭に立った。皇后が4歳まで過ごした杉並の区立郷土博物館が、2年前、その特別展を企画されている。震災後に訪れた乳児院でかがみ込み、人々を見舞う皇后の写真が展示されていた。
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西川 泰彦/錦正社
〇 貞明皇后御歌謹解 (1951年)
〇 香淳皇后: 昭和天皇と歩んだ二十世紀
工藤 美代子/中央公論新社