自民 新年度予算案を再修正の方針伝える 自立国対委員長会談で

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自民党 高額療養費制度見直しめぐり 新年度予算案を再修正の方針伝える 自立国対委員長会談で | NHK | 来年度(新年度)予算

 

高額療養費制度の負担上限額の引き上げが見送られたことをめぐり、自民党と立憲民主党の国会対策委員長が会談し、自民党は追加の費用が生じるのを踏まえ、新年度予算案を再び修正する方針を伝えました。

 

高額療養費制度の負担上限額の引き上げが見送られたことをめぐり、自民党の坂本国会対策委員長と立憲民主党の笠国会対策委員長は11日、国会内で会談しました。

この中で坂本氏は、引き上げの見送りで、およそ100億円の費用が追加で生じるのを踏まえ、新年度予算案を再び修正する方針を伝えるとともに、来週自民党内の手続きを進めると説明しました。

これに対し笠氏は「修正以外の選択肢はありえず当然だ」と応じました。

また笠氏は、今回の政府の対応をただす必要があるとして、衆議院予算委員会の集中審議を13日に開くよう求めましたが、坂本氏は参議院で予算審議中だとして難色を示し、折り合いませんでした。

そして坂本氏は、予算案が再び修正され、参議院から衆議院に戻される手続きがとられた際に、衆議院本会議で質疑を行うことを提案し、協議を続けることになりました。

一方、坂本氏は、年金制度改革の関連法案について、精査すべき論点があるとして、今の国会での政府による法案提出のめどとなっている、今週14日までに対応を決めるのは難しいという認識を伝えました。

衆院予算委 13日午後に審議で調整

野党側が求める衆議院予算委員会での審議について、自民党と立憲民主党の国会対策委員長は、午後の会談後も断続的に電話などで協議しました。

そして、13日の午後、石破総理大臣らに出席を求め、委員会で審議を行う方向で調整を進めていくことで、大筋で一致しました。

冒頭、石破総理大臣から高額療養費制度の負担上限額の引き上げを見送った理由や経緯などの説明を受けた上で、与野党がおよそ1時間、質疑を行うことが検討されています。

自民 坂本国対委員長「衆院本会議の質疑で野党の意見を」

 

自民党の坂本国会対策委員長は記者団に対し「もともと予算案の再修正は考えていたが、医療費の支出の運用の範囲で措置が取れるのではないかという案もあり、両論を検討した。その結果、再修正を行い、来週18日に党内手続きを取ると伝えた。また再修正のあと、予算案が衆議院に返ってきたら本会議で質疑を行うので、そこで野党の意見を披露してはどうかと伝えた」と述べました。

立民 笠国対委員長「予算委の集中審議 引き続き求める」

立憲民主党の笠国会対策委員長は記者団に対し「予算案の再修正は当然だ。憲法や財政法に反するようなことを政権がやりだしたら『何でもあり』となってしまい、断じて許されない。政府の対応は、あまりにも二転三転し迷走していて、おおいに問題ありで、ほかの野党とも調整しながら予算委員会の集中審議を開くよう、引き続き求めていきたい」と述べました。