外国人労働者が過去最多、前年比22・5%増…定着促進・新たな人材の獲得支援へ
読売新聞オンライン配信より
外国人労働者が過去最多、前年比22・5%増…定着促進・新たな人材の獲得支援へ(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース 配信より
福井県内の外国人労働者が2024年10月末時点で1万3594人となり、過去最多を更新したことが福井労働局のまとめで明らかになった。外国人材による労働力不足の解消に期待を寄せる県や自治体は、生活上の悩みの相談など手厚い支援体制を整備。県内定着の促進と新たな外国人材の獲得を図る。(荒田憲助、佐藤圭史、川上大介)
同労働局によると、県内の外国人労働者は増加傾向が続いており、20年10月に1万人を突破。24年の対前年比増加率は22・5%に達した。
国籍別では、10・4%増のベトナム(3708人)と、49・3%増のブラジル(3278人)だけで全体の半分余りとなり、在留資格別では14・7%増の技能実習生(5326人)が4割近くを占めた。
外国人労働者を雇用する事業所数は、6・2%増の1841か所に上った。規模別にみると、従業員30人未満の事業所が1183か所(64・3%)で最多となっており、労働局の担当者は「労働力不足を背景に、外国人材の活用が小規模事業所を中心に広がってきている。今後も増加するとみられるため、働きやすい環境作りが必要となる」と話す。
こうした中、県内自治体は外国人材の定着に向けた環境整備に力を注ぐ。
県は昨年7月、県内企業への就職を希望する外国人留学生らの相談先として「FUKUI外国人材受入サポートセンター」を福井市に開設した。新年度には、保健所や自治体の窓口などに同行する専門職員を同市の「ふくい外国人相談センター」に配置し、悩みやトラブルの相談を受けて解決まで支援する予定だ。
県の担当者は「文化の違いなどで不安に思う外国人も多い。寄り添った支援で県内定着率の向上につながれば」と話している。
外国人居住者が増えている勝山市では今年度、市内の企業を対象に、外国人の同僚らにも理解できる「やさしい日本語」の講座を開催する事業を始めた。新年度も継続する方針で、一般会計当初予算案に盛り込んでいる。
市未来創造課の担当者は「日本人と外国人のコミュニケーションの円滑化を図り、外国人にも地域や企業に親しみを持ってもらいたい」と狙いを説明する。
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